2017/05/02

#aminocyclo: アンバンドルされた世界でいち消費者が自転車店に望むこと(3) アンバンドルからバンドルへ

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#aminocyclo: アンバンドルされた世界でいち消費者が自転車店に望むこと(2)バンドルからアンバンドルへ: #aminocyclo: アンバンドルされた世界でいち消費者が自転車店に望むこと(1) : 最近私が有用と思っている考え方のフレームとして、 バンドル(抱き合わせ) アンバンドル(ばら売り) という区別があります。 バンドルの典型例は結婚。結婚は広い意味での...

暫く間が空いていましたが、この件について。
前回は、ネットショップの時代において、消費者にとって、目に見える「モノ」の購入においてバンドル販売(抱き合わせ販売)を求められるのはなかなかしんどい、という話でした。

そんなことを考えていたら、今日、こんな記事を目にしました。

祝! 四季島運転開始。

これまでも度々引用していたいすみ鉄道の社長ブログです。
いかにもらしい仰り方です。

鉄道が普通の市民にとって現実味のある数少ない長距離移動手段だった頃は、鉄道会社は、売り手の論理だけでお客と接していればよかった。

それは民営化以降も色濃く引き継がれていたが、移動手段のばら売りが可能になったー人々が自動車、バス、飛行機といった様々な手段から自由に選択できるようになったーことから、そのような態度にあぐらをかいておられなくなった。

そして、ようやく、サービスをどう付くってお金がある人に売るか、という思考が出てくるようになった。

(上野駅ではなにか一悶着あったようですが、やり方の上手い下手はあるとしても、高い値段を付けたサービスを売る側の思考としては当然のように思えます。飛行機では既に完全に分離されていますし。)

趣味の話も同じように思えます。皆が自由にモノを選べる世の中において、抱き合わせするべきは、自分で選べるモノではなく、人が自分で選べない何かにほかなりません。

JR東日本は、全ての人が乗れないような超高級サービスを打ち出してきました。しかし、いみじくもいすみ鉄道の社長さんが指摘したように、そういう市場は、かならず裾野がある。

「こんなのに100万円を払う」人を探すのも大切ですが、同時に、頂点を支えるピラミッドがなければ、100万円の対価の何かも砂上の楼閣になのでしょうね。

私が自分だけでは決められない何か

前回記事で私の属性を説明しましたが、私のような人間にとって、何が自分で選べないように思えるのか。

私がおよそ「こんなのに100万円も払う」タイプの人間ではありません。でも、こんな人間の考えを書いておくことは、上記でいう「裾野」を推し量る上で少しは意味があるかもしれません。

以下は個人的な感覚に過ぎませんし、全くオーガナイズされていませんが、ちょっと考えて見ました。

まず、趣味とはいえ、学生時代のように好きなだけ時間を使えるというわけではない。そこで、プライオリティを付けることが大切になります。

週末、どこかに遊びに行くコースは何となく自分で決められます。私にとってはこれが一番。でも、より速く気持ちよく走るためのスキルは、残念ながら自学自習するほかありません。これらに優先順位をつけて、限られた時間の中でどうするかは、一人で一応決めてやりますが、何が近道かは残念ながらわからない。

Nudgeも重要になります。人間は、「ここに情報があるよ、こうやればできるよ」だけで動く生き物ではない。他にプライオリティが上回り兼ねない本業がある人間にとって、これはなおさら。トレーニング等の知識は手に入るとしても、これを続けるための「一押し」=nudgeを得るのには、少し工夫が必要です。

人間関係。いくらサイクリングが少しずつメジャーになっているとしても、やはりこの年代で一定程度サイクリングにはまっていくのは変わり者という評価は拭えません。ゴルフみたいに、仕事で繋がりがある人と容易にマッチする趣味ではない。誰と乗るか、は常に問題になります。

特に年に何回かはちょっとした冒険をしてみたくなります。お手軽なのはAudaxですが、それ以外にも知らない土地でのキャンプツーリングなどに行きたい。でも、やはり現状は一人が多い。「みんなとやっている」という感覚を満たしたい時はグランフォンドイベントに参加したりもしますが、何か他に面白い形態はないのでしょうか。

私が日本にいた3年前でも、荒川を一人で走っているお金を持っていそうなオジサンはたくさんいました。今はもっと多いのかもしれません。

推測ですが、彼らも同様の「自分では決められない」を抱えつつ、様々な制約の中で一応は満足していたのではないかと思います。

でもそれはもったいない。

そういうモヤモヤへの解を他のサービスとバンドルして売っていく、そういう自転車屋さんがいたら、面白いな~と思っています。

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