2017/05/22

個別論点の地上戦をやってるときに、変えること自体を旗印にすることのあやうさ

色々思うところはありますが・・・

一言で言うと、これに丸乗りして、色々なのが解体されたあげく

「ただし公務員共済は除く」

ってオチがかなりあり得るのではないか
っていう話です。

きをつけないとね。

2017/05/17

自転車政策の健全な発展にはスポーツ自転車のみならず幅広い利用によるメリットの評価が不可欠・・・よね

こんなことをぼんやり考えていました。

2017/05/10

UKにおいて手信号は法的義務ではないという話


なんか手信号の話がやたらと盛り上がっているようですね。
この点について、私はこう考えています。

  • 法定の手信号に加え、事故防止の観点から、何らかのコミュニケーションを取りあうことは当然望ましい
  • もっとも、その起源からも、また個別状況に照らしても、これを厳密に適用することはあんまり現実味がない
  • 元より手信号単独で防げることには限界がある マナーの件と同様、個人の努力をやたら強調するのは、他のソリューションの可能性を阻害する
  • ゆえに、法定のルールを厳密に解したり、そうでないコミュニケーションが受容できるかどうかの議論を延々と頑張っても、どうかなあ
てな感じです。

勿論いろいろな考えがあるとは思いますが、背景の1つとして、UKの道交法に相当するHighway Codeをご紹介しようと思います。

2017/05/08

UKでは捻挫程度で病院に行くことは想定されていない

2週間ほど前に、階段を踏み外して左足首を捻挫してしまいました。

捻挫といいましたが、病院にいってそのような診断を受けたわけではありません。
むしろ、この国においては、日本と異なり、捻挫程度で病院に行くということは想定されていません。

この国の医療制度はNHS National Health Serviceと呼ばれています。

私の世代では、UKは戦後「ゆりかごから墓場まで」という手厚い社会保障制度を導入「した」と習いました。

もっともこれも過去の話。サッチャー首相以降、一連の新自由主義的と称される制度変更の結果、現在は影も形もありません。

もっとも、NHSによる医療自体は、見た目上は無料。近場のかかりつけ医に登録し、予約してその日に訪問すれば、特に自己負担なく診察を受けることができます。

しかし。

この制度、実は水際作戦でギリギリ成り立っているのです。

そもそも予約が取れない。足をくじいた、といって予約を試みても、可能なのは数週間先ということも。
また、診察も専門的なものとは限りません。もちろん資格を持ったお医者さんではあるのですが、日本みたいに、足をくじいた→整形外科→レントゲン→丸々ですねと診察、ということは期待できません。

友人のお医者さんに聞いたところでは、捻挫程度で想定される対応は

  • 予約
  • 数日経って診察
  • 怪我をした状況や痛みの質問、見た目や触っての診察
  • 来るまで間があったけど、歩けないってほどじゃないんですよね、めちゃくちゃ腫れているわけでもなし
  • 捻挫と思うんで、患部を固定して、冷やしてしばらく運動は避けてください
  • じゃ、万が一さらに悪化するとかしたらまた来てね
  • レントゲン?専門医?自費でどこかに行かれては?もっとも意味ないと思うけど
程度とのこと。

そして、多くの場合は、そもそも病院に行かないでセルフケアをすることが想定されています。

おもしろいのが、この国は、NHSがかなり詳細なセルフケアのガイドラインを出していること。


ここには次の記載があります。
Most sprains and strains are relatively minor and can be treated at home (see below).
However, you should visit a minor injuries unit (MIU) or your GP if you think you have a sprain or strain and:
  • the pain is particularly severe
  • you can't move the injured joint or muscle
  • you can't put any weight on the injured limb or it gives way when you try to use it
  • the injured area looks crooked or has unusual lumps or bumps (other than swelling)
  • you have numbness, discolouration or coldness in any part of the injured area
  • the symptoms haven't started to improve within a few days of self-treatment
要するに、

  • ほとんどの場合は簡単だから各自でケアしてね
  • 特に痛い場合に限って、かかりつけ医にいくようにしてね
 という話。

初期のセルフケアについても説明されています。
http://www.nhs.uk/Conditions/Sprains/Pages/Treatment.aspx#PRICE

  • Protection 患部をサポーターなどで固定
  • Rest 運動を控える
  • ICE 冷やす
  • Compression 圧迫
  • Elevation あまり血が回らないように持ち上げる
これらは日本でも知られていることです。

でも、国がこのようにセルフケアを大々的に勧めるのは、日本とは全く違いますね。

今、UKでは、一連の制度変更にもかかわらず、社会保障が崩壊に瀕していると叫ばれています。様々な議論はありますが、ことこの程度の小さな傷害について国費を投じている余裕はない、というのは、ほぼ一般に受け入れられている印象があります。

けがをして2週間がたちました。1週間経過後、治ったと思って走り出してみたら、かえって悪化させてしまったため、今週末はかなり保守的に、ローラー台だけ。

早く治したいものです。

2017/05/06

ヤビツ峠のような問題をマナーの問題とするのはどうして損なのか

非常に既視感がある、というか、日本中で何度も繰り返されている話のように思います。

2017/05/02

#aminocyclo: アンバンドルされた世界でいち消費者が自転車店に望むこと(3) アンバンドルからバンドルへ

#aminocyclo: アンバンドルされた世界でいち消費者が自転車店に望むこと(2)バンドルからアンバンドルへ: #aminocyclo: アンバンドルされた世界でいち消費者が自転車店に望むこと(1) : 最近私が有用と思っている考え方のフレームとして、 バンドル(抱き合わせ) アンバンドル(ばら売り) という区別があります。 バンドルの典型例は結婚。結婚は広い意味での...

暫く間が空いていましたが、この件について。
前回は、ネットショップの時代において、消費者にとって、目に見える「モノ」の購入においてバンドル販売(抱き合わせ販売)を求められるのはなかなかしんどい、という話でした。

そんなことを考えていたら、今日、こんな記事を目にしました。

祝! 四季島運転開始。

これまでも度々引用していたいすみ鉄道の社長ブログです。
いかにもらしい仰り方です。

鉄道が普通の市民にとって現実味のある数少ない長距離移動手段だった頃は、鉄道会社は、売り手の論理だけでお客と接していればよかった。

それは民営化以降も色濃く引き継がれていたが、移動手段のばら売りが可能になったー人々が自動車、バス、飛行機といった様々な手段から自由に選択できるようになったーことから、そのような態度にあぐらをかいておられなくなった。

そして、ようやく、サービスをどう付くってお金がある人に売るか、という思考が出てくるようになった。

(上野駅ではなにか一悶着あったようですが、やり方の上手い下手はあるとしても、高い値段を付けたサービスを売る側の思考としては当然のように思えます。飛行機では既に完全に分離されていますし。)

趣味の話も同じように思えます。皆が自由にモノを選べる世の中において、抱き合わせするべきは、自分で選べるモノではなく、人が自分で選べない何かにほかなりません。

JR東日本は、全ての人が乗れないような超高級サービスを打ち出してきました。しかし、いみじくもいすみ鉄道の社長さんが指摘したように、そういう市場は、かならず裾野がある。

「こんなのに100万円を払う」人を探すのも大切ですが、同時に、頂点を支えるピラミッドがなければ、100万円の対価の何かも砂上の楼閣になのでしょうね。

私が自分だけでは決められない何か

前回記事で私の属性を説明しましたが、私のような人間にとって、何が自分で選べないように思えるのか。

私がおよそ「こんなのに100万円も払う」タイプの人間ではありません。でも、こんな人間の考えを書いておくことは、上記でいう「裾野」を推し量る上で少しは意味があるかもしれません。

以下は個人的な感覚に過ぎませんし、全くオーガナイズされていませんが、ちょっと考えて見ました。

まず、趣味とはいえ、学生時代のように好きなだけ時間を使えるというわけではない。そこで、プライオリティを付けることが大切になります。

週末、どこかに遊びに行くコースは何となく自分で決められます。私にとってはこれが一番。でも、より速く気持ちよく走るためのスキルは、残念ながら自学自習するほかありません。これらに優先順位をつけて、限られた時間の中でどうするかは、一人で一応決めてやりますが、何が近道かは残念ながらわからない。

Nudgeも重要になります。人間は、「ここに情報があるよ、こうやればできるよ」だけで動く生き物ではない。他にプライオリティが上回り兼ねない本業がある人間にとって、これはなおさら。トレーニング等の知識は手に入るとしても、これを続けるための「一押し」=nudgeを得るのには、少し工夫が必要です。

人間関係。いくらサイクリングが少しずつメジャーになっているとしても、やはりこの年代で一定程度サイクリングにはまっていくのは変わり者という評価は拭えません。ゴルフみたいに、仕事で繋がりがある人と容易にマッチする趣味ではない。誰と乗るか、は常に問題になります。

特に年に何回かはちょっとした冒険をしてみたくなります。お手軽なのはAudaxですが、それ以外にも知らない土地でのキャンプツーリングなどに行きたい。でも、やはり現状は一人が多い。「みんなとやっている」という感覚を満たしたい時はグランフォンドイベントに参加したりもしますが、何か他に面白い形態はないのでしょうか。

私が日本にいた3年前でも、荒川を一人で走っているお金を持っていそうなオジサンはたくさんいました。今はもっと多いのかもしれません。

推測ですが、彼らも同様の「自分では決められない」を抱えつつ、様々な制約の中で一応は満足していたのではないかと思います。

でもそれはもったいない。

そういうモヤモヤへの解を他のサービスとバンドルして売っていく、そういう自転車屋さんがいたら、面白いな~と思っています。