2017/05/22

個別論点の地上戦をやってるときに、変えること自体を旗印にすることのあやうさ

色々思うところはありますが・・・

一言で言うと、これに丸乗りして、色々なのが解体されたあげく

「ただし公務員共済は除く」

ってオチがかなりあり得るのではないか
っていう話です。

きをつけないとね。

2017/05/17

自転車政策の健全な発展にはスポーツ自転車のみならず幅広い利用によるメリットの評価が不可欠・・・よね

こんなことをぼんやり考えていました。

2017/05/10

UKにおいて手信号は法的義務ではないという話


なんか手信号の話がやたらと盛り上がっているようですね。
この点について、私はこう考えています。

  • 法定の手信号に加え、事故防止の観点から、何らかのコミュニケーションを取りあうことは当然望ましい
  • もっとも、その起源からも、また個別状況に照らしても、これを厳密に適用することはあんまり現実味がない
  • 元より手信号単独で防げることには限界がある マナーの件と同様、個人の努力をやたら強調するのは、他のソリューションの可能性を阻害する
  • ゆえに、法定のルールを厳密に解したり、そうでないコミュニケーションが受容できるかどうかの議論を延々と頑張っても、どうかなあ
てな感じです。

勿論いろいろな考えがあるとは思いますが、背景の1つとして、UKの道交法に相当するHighway Codeをご紹介しようと思います。

2017/05/08

UKでは捻挫程度で病院に行くことは想定されていない

2週間ほど前に、階段を踏み外して左足首を捻挫してしまいました。

捻挫といいましたが、病院にいってそのような診断を受けたわけではありません。
むしろ、この国においては、日本と異なり、捻挫程度で病院に行くということは想定されていません。

この国の医療制度はNHS National Health Serviceと呼ばれています。

私の世代では、UKは戦後「ゆりかごから墓場まで」という手厚い社会保障制度を導入「した」と習いました。

もっともこれも過去の話。サッチャー首相以降、一連の新自由主義的と称される制度変更の結果、現在は影も形もありません。

もっとも、NHSによる医療自体は、見た目上は無料。近場のかかりつけ医に登録し、予約してその日に訪問すれば、特に自己負担なく診察を受けることができます。

しかし。

この制度、実は水際作戦でギリギリ成り立っているのです。

そもそも予約が取れない。足をくじいた、といって予約を試みても、可能なのは数週間先ということも。
また、診察も専門的なものとは限りません。もちろん資格を持ったお医者さんではあるのですが、日本みたいに、足をくじいた→整形外科→レントゲン→丸々ですねと診察、ということは期待できません。

友人のお医者さんに聞いたところでは、捻挫程度で想定される対応は

  • 予約
  • 数日経って診察
  • 怪我をした状況や痛みの質問、見た目や触っての診察
  • 来るまで間があったけど、歩けないってほどじゃないんですよね、めちゃくちゃ腫れているわけでもなし
  • 捻挫と思うんで、患部を固定して、冷やしてしばらく運動は避けてください
  • じゃ、万が一さらに悪化するとかしたらまた来てね
  • レントゲン?専門医?自費でどこかに行かれては?もっとも意味ないと思うけど
程度とのこと。

そして、多くの場合は、そもそも病院に行かないでセルフケアをすることが想定されています。

おもしろいのが、この国は、NHSがかなり詳細なセルフケアのガイドラインを出していること。


ここには次の記載があります。
Most sprains and strains are relatively minor and can be treated at home (see below).
However, you should visit a minor injuries unit (MIU) or your GP if you think you have a sprain or strain and:
  • the pain is particularly severe
  • you can't move the injured joint or muscle
  • you can't put any weight on the injured limb or it gives way when you try to use it
  • the injured area looks crooked or has unusual lumps or bumps (other than swelling)
  • you have numbness, discolouration or coldness in any part of the injured area
  • the symptoms haven't started to improve within a few days of self-treatment
要するに、

  • ほとんどの場合は簡単だから各自でケアしてね
  • 特に痛い場合に限って、かかりつけ医にいくようにしてね
 という話。

初期のセルフケアについても説明されています。
http://www.nhs.uk/Conditions/Sprains/Pages/Treatment.aspx#PRICE

  • Protection 患部をサポーターなどで固定
  • Rest 運動を控える
  • ICE 冷やす
  • Compression 圧迫
  • Elevation あまり血が回らないように持ち上げる
これらは日本でも知られていることです。

でも、国がこのようにセルフケアを大々的に勧めるのは、日本とは全く違いますね。

今、UKでは、一連の制度変更にもかかわらず、社会保障が崩壊に瀕していると叫ばれています。様々な議論はありますが、ことこの程度の小さな傷害について国費を投じている余裕はない、というのは、ほぼ一般に受け入れられている印象があります。

けがをして2週間がたちました。1週間経過後、治ったと思って走り出してみたら、かえって悪化させてしまったため、今週末はかなり保守的に、ローラー台だけ。

早く治したいものです。

2017/05/06

ヤビツ峠のような問題をマナーの問題とするのはどうして損なのか

非常に既視感がある、というか、日本中で何度も繰り返されている話のように思います。

2017/05/02

#aminocyclo: アンバンドルされた世界でいち消費者が自転車店に望むこと(3) アンバンドルからバンドルへ

#aminocyclo: アンバンドルされた世界でいち消費者が自転車店に望むこと(2)バンドルからアンバンドルへ: #aminocyclo: アンバンドルされた世界でいち消費者が自転車店に望むこと(1) : 最近私が有用と思っている考え方のフレームとして、 バンドル(抱き合わせ) アンバンドル(ばら売り) という区別があります。 バンドルの典型例は結婚。結婚は広い意味での...

暫く間が空いていましたが、この件について。
前回は、ネットショップの時代において、消費者にとって、目に見える「モノ」の購入においてバンドル販売(抱き合わせ販売)を求められるのはなかなかしんどい、という話でした。

そんなことを考えていたら、今日、こんな記事を目にしました。

祝! 四季島運転開始。

これまでも度々引用していたいすみ鉄道の社長ブログです。
いかにもらしい仰り方です。

鉄道が普通の市民にとって現実味のある数少ない長距離移動手段だった頃は、鉄道会社は、売り手の論理だけでお客と接していればよかった。

それは民営化以降も色濃く引き継がれていたが、移動手段のばら売りが可能になったー人々が自動車、バス、飛行機といった様々な手段から自由に選択できるようになったーことから、そのような態度にあぐらをかいておられなくなった。

そして、ようやく、サービスをどう付くってお金がある人に売るか、という思考が出てくるようになった。

(上野駅ではなにか一悶着あったようですが、やり方の上手い下手はあるとしても、高い値段を付けたサービスを売る側の思考としては当然のように思えます。飛行機では既に完全に分離されていますし。)

趣味の話も同じように思えます。皆が自由にモノを選べる世の中において、抱き合わせするべきは、自分で選べるモノではなく、人が自分で選べない何かにほかなりません。

JR東日本は、全ての人が乗れないような超高級サービスを打ち出してきました。しかし、いみじくもいすみ鉄道の社長さんが指摘したように、そういう市場は、かならず裾野がある。

「こんなのに100万円を払う」人を探すのも大切ですが、同時に、頂点を支えるピラミッドがなければ、100万円の対価の何かも砂上の楼閣になのでしょうね。

私が自分だけでは決められない何か

前回記事で私の属性を説明しましたが、私のような人間にとって、何が自分で選べないように思えるのか。

私がおよそ「こんなのに100万円も払う」タイプの人間ではありません。でも、こんな人間の考えを書いておくことは、上記でいう「裾野」を推し量る上で少しは意味があるかもしれません。

以下は個人的な感覚に過ぎませんし、全くオーガナイズされていませんが、ちょっと考えて見ました。

まず、趣味とはいえ、学生時代のように好きなだけ時間を使えるというわけではない。そこで、プライオリティを付けることが大切になります。

週末、どこかに遊びに行くコースは何となく自分で決められます。私にとってはこれが一番。でも、より速く気持ちよく走るためのスキルは、残念ながら自学自習するほかありません。これらに優先順位をつけて、限られた時間の中でどうするかは、一人で一応決めてやりますが、何が近道かは残念ながらわからない。

Nudgeも重要になります。人間は、「ここに情報があるよ、こうやればできるよ」だけで動く生き物ではない。他にプライオリティが上回り兼ねない本業がある人間にとって、これはなおさら。トレーニング等の知識は手に入るとしても、これを続けるための「一押し」=nudgeを得るのには、少し工夫が必要です。

人間関係。いくらサイクリングが少しずつメジャーになっているとしても、やはりこの年代で一定程度サイクリングにはまっていくのは変わり者という評価は拭えません。ゴルフみたいに、仕事で繋がりがある人と容易にマッチする趣味ではない。誰と乗るか、は常に問題になります。

特に年に何回かはちょっとした冒険をしてみたくなります。お手軽なのはAudaxですが、それ以外にも知らない土地でのキャンプツーリングなどに行きたい。でも、やはり現状は一人が多い。「みんなとやっている」という感覚を満たしたい時はグランフォンドイベントに参加したりもしますが、何か他に面白い形態はないのでしょうか。

私が日本にいた3年前でも、荒川を一人で走っているお金を持っていそうなオジサンはたくさんいました。今はもっと多いのかもしれません。

推測ですが、彼らも同様の「自分では決められない」を抱えつつ、様々な制約の中で一応は満足していたのではないかと思います。

でもそれはもったいない。

そういうモヤモヤへの解を他のサービスとバンドルして売っていく、そういう自転車屋さんがいたら、面白いな~と思っています。

2017/04/23

自転車保険と自治体の協定と利益相反

Twで述べたこの件について。

自転車保険が、損害賠償の実効性を高めて被害者保護に繋がることはおそらく異論の余地がないように思います。

しかし、前々から、自治体が保険会社とタイアップしてこれを推進することには疑問を抱いていました。
一言で言えばこういう話なのですが、少し説明します。

2017/04/14

パリ・ルーベチャレンジ2017 当日2 後半

第1休憩ポイント後、程なくしてフォロワーの@eibbon59さんと落ち合って握手する話だったのですが、私が遅すぎたためヴェロドロームに移動されたとのこと。

すいません・・・ミスルートしたのが結構いたかった。

中盤、パヴェの捌き方になれてきたところで、★5つ、かのアランベール登場。
最も荒れたパヴェを意図的に残しているということですが、前評判通り。

基本的にパヴェはスピードを乗せて走ることがキモ。そうでないと逆に振動が激しく、また溝にはまってコントロールを失いがちです。

もっとも、ほとんどのパヴェでは、サイドにある程度平坦な箇所があるため、そこを駆け抜けることで誤魔化すことはそれなりに可能。

ところが、このアランベール、サイドにそんな場所は一切ありません。正面突破あるのみ。



アランベールは、序盤がやや緩やかな下り坂、そして中盤以降は基本緩やかな登りです。この登りがかなりこたえる。
さらに、上記のように逃げ場所がないことから、遅めの人も含めてそれぞれが好きなルートを選ぶため、追い抜きにも神経を使います。

そういや10歳前後の子どもも走ってたな・・・Dogmaで()

近くを走っていてたまたま知り合った日本人の方が「★7つだ!」と仰っていました。全く同感です。カルフールアルブル等の同じ★5つとは桁違い。



これもよく知られていますが、プロでも、パヴェを走る際にはバーテープ二枚巻き等の振動対策をしています。
ところが、私は鉄バイクだったこともあり特に用意をしていなかったところ、中盤以降から手の皮が剥けてくることに。

甘く見てました。

とはいえ、序盤と比べて格段になれたことや、友人が疲労してきたことから、この頃になると私が友人から先行する展開。精神的にも余裕が。

この頃になって分かって来たコツ

  • パワーは220ワット程度は出す(私の体重は61キロ、バイクは10キロ程度)
  • 腕は伸ばすのではなくて < > こんな感じにしてショックを吸収
  • ケイデンスは基本低め(70から80程度が安定する)
  • ルートを厳選する。サイドを選ぶのが楽だが、時々柔らかい砂が突然現れたりするのでハンドルを取られるリスクがある。また遅い人も走っているので、余力があれば真ん中の凸部を走るのが楽
  • 前車が落車する可能性があるのでたとえ上手そうな人でもホイールには着かない
  • カーブはリスクを取らない。パヴェのパターンがトリッキーな場合が多いので、ハンドルを取られやすい



最後の難関、カルフールアルブル。タイム測定がされているので結構プッシュ。

これを突破すればあとはルーベまで10キロちょい。余裕で流して、ルーベーのヴェロドロームに5時59分に到着。


最後にeibbonとも会うことができました。ギリギリまでお待ち頂きありがとうございました!



パリルーベチャレンジ、実際の所、無事故で帰れるか、結構不安だったのですが・・・終わってみれば無事故どころかパンクもないノートラブル。楽しみました。

翌日はパリ・ルーベの生レースを観戦、その後ロンドンに帰宅したのは午後10時過ぎ。タフな週末でしたが一生の思い出になったのでした。

2017/04/12

パリ・ルーベチャレンジ2017 当日

リールに到着後、仲間と合流。
ビブスは仲間が代理で回収してくれたので、前日は特にやること無し。

もっとも、翌朝のバス出発時間が午前5時に指定されていることから、なるべく睡眠時間を確保するべく10時ころに就寝。

起床は午前3時50分。20分で準備して、そこから自動車で15分、ルーベのヴェロドロームに到着。

気温は5度くらい。昼間は20度近くまであがることから、半袖ジャージを選んだものの、寒い・・・



バスに伴奏する重連のトレーラーに自転車を積み込むものの、ここでトラブル。担当者が積み込む方法(並べる向き)を間違えて、私の直前で全部整列しなおすことに。

むむむむ・・・30分ロス。

そんなこんなでバスに乗り込んだのが5時過ぎ。ところがここからバスが全然出発しない。6時30分ころまで何もせずに待機。

スタートは直線距離でも100キロ近く先。出走時間は7時~9時と適当なことを言われていたものの、このままではまず8時以降の出発になりそうです。

結局現地に到達したのは8時半過ぎ。



現地について勘づいたのが、バスの出発を遅らせたのは、おそらく現地の渋滞回避のためだということ。確かに一斉に到着しては場所がない。

とはいえ、時間はもはや9時前。長蛇の列のトイレを済ませて、出発したのは9時過ぎ。



170キロコースの売りは本番のレースで使われる全てのパヴェが体験できること。出発地は最初のセクターの近くに設けられており、出発してほどなく到達。

パヴェを走るのは経験がないわけではないですが、町中でホドホドという程度。こんな農道を駆け抜けるのは初めて。
よって、最初のセクターではかなりおそるおそる。ところが、パヴェの性質上、遅く走れば走るほど上下動が激しく、バイクコントロールもシビアに。

友人らは全力で突っ込んでいく。凄いな~

そんな第1パヴェ、既にあちらこちらにボトル・・・のみならずボトルケージまでが散乱。明らかに集団落車の痕跡。うへえ。

そんなこんなで3つめをこなしたところで、思わぬトラブル。
なんと、ルート標識を見逃すミスルート。既に経験した第1パヴェに戻されることに。

あわてて来た道を戻って回復するも20分ほどロス。

第1休憩ポイントで友人に合流。



多くの人が言うとおり、休憩時間をいかに効率的にこなすかが時間削減のコツ。しかし、仲間と走っている時に陥りがちな、長丁場の休憩に。
周りを促すもなかなか腰が重いので、私が第1パヴェで遅れまくったのを口実に「私パヴェが遅いからちょっと先に行くわ」と言い残して先に出走。

実際体が冷えて辛いんですよね。

さらに続く。

2017/04/11

パリ・ルーベチャレンジ2017 準備

元々参加する気はあんまりなかったのですが・・・

皆さんご存じパリ・ルーベ。ツール・ド・フランスのASOが主催しているわけですが、TDF同様、このレースにも付随する市民イベントがあります。

パリ・ルーベチャレンジ




170キロ、145キロ、70キロの3つのコースがあり、170キロのコースでは、プロのレースで使われる全てのパヴェを体験可能というのが売り。

いやいや、プロでもボコボコ落車するコースを素人さんに集団で走らせるって・・・って当初は思っていました。

ところが、マヨルカにも一緒に行った友人から、「お前、クロモリの自転車持ってるだろ。どうして来ないんだ」と迫られることに。

パリ・ルーベ自体の観戦には関心もあったし、これを逃せば一生チャンスもなかろう、と思い、それでは、と参加することにしました。

もっとも、イベントは土曜の早朝。そして、仕事がら、金曜日をフルで休むことははばかれる。というわけで、行きについては、金曜日の朝から出かける友人らとは別行動とし、午後の半休に留め、ユーロスターでリールへ移動、合流することに。

ユーロスターと輪行

輪行袋が原則必要な日本と異なり、UKの鉄道は逆に原則不要です。

ただ、全席予約かつ国際列車のユーロスターについては、少しコツが必要になります。

まず、電車を確定させます。ここは普通にインターネットで予約すればOK。

次に、Eurodispatchに連絡し、予定する便のために自転車を持ち込めるか確認します。

事前に連絡すれば費用は25ポンド。自身の輪行袋を使ってもいいですが、この料金を払えば、箱は先方で用意するらしく、基本的に梱包の必要はありません。

もっとも、ユーロスターの自転車搬送には決まったスロットがあるようです。したがって、それが一杯になっている場合は、乗車時に持ち込むことはできません。

そこで、時間に制限がある場合には、まずこれを確保することが先決になります。

もっとも、予定した便における輪行が不可能であった場合でも、次の策があります。

上記Webでも説明されていますが、ユーロスターは、乗車便の24時間以上前に自転車を駅に持ち込めば、予定便までに現地に届けることを保障してくれます。

予定便を確定させたら、その1日以上前に自転車を駅に持ち込んでおけば、現地で降車後直ちに自転車を受け取ることが可能に。

なかなかよく出来た仕組みですね。

私も、残念ながら乗車時の持ち込みはできないと言われたことから、移動の二晩前、水曜日に自転車を持ち込むことにしました。

持ち込んだ日には、受付にどんどん問い合わせの電話が。皆、イベント前日の移動を目論んでおり、その予約の問い合わせのようです。担当者は、これに対して、とにかく早く持ち込んでくれ、という回答。

サイコンやライト、ボトル等の脱落の可能性があるものは外し、預け入れを行います。

あとは当日移動するだけ。

当日の天気は快晴。朝の気温こそ低いものの、昼間は20度近くまで上がる見込み。
決して楽とは言えない170キロのイベントですが、サポートつきなのも鑑み、装備と持ち物は下記の通りとしました。


  • 自転車
    • 基本的にはいつものLevelクロモリ。タイヤもGatorSkinの28ミリと、通常通り。特にバッグ等を付けることもなく、ポケット補給で対応することに。
    • ただし、タイヤチューブだけはいつもより多目に持参。 
  • 服装
    • ジャージは、その日の朝の様子で、Raphaのロングスリーブかショートスリーブを選択可能に。
    • アンダーとして、速乾性のアンダーに、Under Armourのロングスリーブを用意。ショートスリーブジャージを使う場合はUnder Armourをアームカバー兼用に用いる予定で。
    • ビブスはRaphaのブルベタイツ。これにDHBのレッグカバー。
    • グローブは朝の寒さを鑑みフルフィンガー、衝撃吸収も企図して厚めのものに。
    • シューズはそのまま。特にカバー等は用意せず。
    • ウインドブレーカー。早朝の寒い時間帯のために。
  • 補給食
    • サポートつきのイベントなので、エイドポイント間で死なない程度のジェルを用意。もっともこれはあまり積極的に使うことは予定せず、基本的にはエイドポイントでのおやつを中心に。この辺はAudaxと異なりイージーモード。
  • その他
    • いつもの通りのツールボトル。アーレンキー、タイヤレバーそしてチューブ。
    • GPSはガーミン。
    • モバイルバッテリー。ガーミンと携帯用。
    • ライト。早朝の移動があるのと、万が一日没後に走ることになったときのために。
これらをリュック1個とトートバッグに詰め込み、金曜日は午前中勤務。そして勤務後直ちにセント・パンクラス駅へ移動。

休前日だからか、駅は大混雑。少し早めにいっておいてよかった・・・

ちなみにセント・パンクラス等、ユーロスターの駅は、出発地に到着国の入管があります。したがって、ロンドンにいながら、ここでフランスの入国手続は完了。

ユーロスターに乗車し、ちょっと目を閉じたらわずか1時間30分でフランスのリールに到着。

つづきます。

2017/03/27

ケント170キロ

25日、26日の休日。特に予定もなく、土曜日の朝に起きたところで思案。どこ行こう。

いつもならばEssexへ、70~100キロ、というのが定番なのですが、天気がいいのでもう少し遠くへ。

少し考えて、ケント方面へ行くことにしました。直近に決めたのと帰りが新幹線輪行なので突然友人を誘うのも気が引け、ソロ。

ケントはロンドンの東南、ドーヴァーやカンタベリーといった町がある地方。イングランド全般と同様、大きな山はありませんが、それなりにパンチのあるアップダウンが続く丘陵地帯が複数存在します。

その中を抜ける小さな道々を通って、中世の町並みが残るライ(Rye)の町に向かうのが今回の目的。

もぞもぞしてたら出発は9時前。200キロを予定していますが、まあ大丈夫でしょう。

UKは鉄道網が充実しており、また自転車の持ち込みも基本的に可能なので、ドロップアウトして帰ることにさほど不自由しません。状況によってはそれを選択肢にいれつつ、適当に行くことに。

今回久々に鉄バイクを持ち出し。カーボンばかりだったのでかなり懐かしい感覚。

もっとも、前回のパーツ換装からセッティングがあっておらず、それが後々響いてくることに。

グリニッジから住宅街を南下し、まずはロイヤルタンブリッジウェルズの町を目指す。2日前のSSTからの回復のおかげかそれなりにパワーが出てる雰囲気。

この地区はサイクリストも多く、特に道中のIde Hillはヒルクライムアタックの名所。
私が登ったのは裏側からなので、裏イデとでもいうべきか。

下ってもう一度登るとタンブリッジウェルズの町。名前からも察せられるように元々温泉保養地だった模様。山の中に突然観光地が出現するのは面白い。

もっとも私は素通りし、もう少し先のガソリンスタンドでお菓子を補給。

ソロだとカフェストップにも気を遣います。自転車に目が届くカフェを探すのですが、なかなか。結局コンビニでスナックを買うばかりになりがち。

さらに南下するとバトルの町。これは1066年のヘイスティングスの闘いの舞台。ヘイスティングスの町は海岸にありますが、ここに到って当時のイングランド王とフランスからの挑戦者が激突、後者が勝利し、現在の王朝に到ることに。

。。。でもここも素通り。修道院があるんですが入場料を取るらしい。お金は気にしないけど自転車を放置するのが嫌なので。

そのままさらに30キロほど走って今日の目的地、ライの町。

ここは中世の町並みがそのまま残っており、城壁に囲まれた町中にはコブストーンの急坂が。さすがに登れません。
本来は、ここから北上してアッシュフォード、山をこえてフェバーシャムを検討していたのですが、ここでルートを変更、南下してダンジネスの岬を目指すことに。

ところがここから海岸沿いの強風に直面。普通は西風が多いところ、今日は北西の風・・・これって前にAudaxで来たときと同じ。呪われますね。

ダンジネスの岬の原発まで来て北へ、ここから完全に海沿いの吹きさらし。ドーヴァーまで行こうと思っていたところ、かなり気分的にダレてきたので手前のフォークストンで追えることに。

ここで面白いものに遭遇。

ダンジネスの岬から半島の付け根にあるハイスの町までを結んでいるライトレール。軌間は380ミリとのこと。

ここは前大戦の間はドイツ空軍を防衛する最前線だったらしく、その間は装甲列車に対空砲を積んで走らせていたとか。まじか。

最後はフォークストン。ここも保養地らしく、高級なマンションが。もっとも今はオフシーズなのかとても静か。

新幹線に乗るまえにポテトチップを購入。こういう日は罪悪感なく食べられます。

乗車してわずか45分でロンドン。お疲れ様。

総走行距離は180キロちょいでした。最後はバテバテ。

どうもセッティングが合ってない模様なので、要調整かな。

2017/03/08

マヨルカ2017 Day4 Sa Callobra

4日目、実質最終ライド。この日はSa Calobraに出かけることに。

Sa Callobraはマヨルカでおそらく最も有名なサイクリングスポット。元々は船でしか近づけない絶壁の下の漁港でした。そこに観光道路を無理矢理通した結果、世界的に有名なダウンヒルスポットになったのでした。


こんな坂。

宿舎のあるIncaの町からは、まず15キロほど先にあるColl de Bataiaを通過し、そこから若干のアップダウンを経て、坂の頂点にあたるColl dels Reisに到る必要があります。概ね35キロ。



Coll de Bataiaは心拍170ちょいでコンスタントにクリア。去年よりいけるかな?と思っていたところ、帰宅時に確認したStravaのセグメントタイムは去年より17秒遅れ・・・体重、バイクの重さあわせて7キロは減量しているはずなのに、こんな結果に。弱ってますね。


下りは爽快の一言なのですが、カーボンクリンチャーなのが若干の不安。途中のヘアピン毎に急ブレーキをかけざるを得ず、また対向車もあるため、ブレーキ操作は丁寧にする必要があります。

元々観光道路なので大型バスも頻繁に通ります。

下りきった港町には実は特に何かあるわけでもありません。若干のウォーキングコースがあるようですが、自転車乗りは概ねとんぼ返り。

我々はというと腹が減ったのでバカ高いサンドイッチとコーヒーを。高いのはしょうがない。

登りも先ほどと同様心拍170ちょいで。後ろから来た仲間にタイムでは差を付けられてしまったものの、個人的には満足。冬の間ほぼ乗れていなかったので、こんなもんかな。



Reisの麓でグループを二分、ロングで帰るメンバーと来たコースで直帰するメンバーに。私は後者に入ってゆるゆる帰宅。

今日は結局短め、80キロ。

大満足の三日間でした。
明日はUKに戻ります。

2017/03/07

マヨルカ2017 Day3 Formentor

3日目月曜日。午前9時起床。

パンがないというので起き抜けにスーパーまでひとっ走りしてバゲットなど購入。食事をして10時だけど、そこからなかなか出発に到らずダラダラ。ただし私ではない。

団体行動なので皆の足を引っ張らないように、、、という発想はUKの人にはあまりない。遅れたらそれまで。言ってもしょうが無いから放置、着替えて読書。

外国で暮らす上で、日本人並に他人に期待したらストレスで死にます。

結局出発は11時30分。

Incaから北海岸にあるFormentor岬に向かう、往復120キロ。特に帰りは峠を登って帰る予定。

Formentorの手前にあるPollenca港までは山あいの川沿いを走る比較的平坦な道。南風もあいまって幹線道では時速45~50キロ巡航。

Pollencaからは登り。まずはColomerの展望台に向かって一気。去年は千切られてあっさり諦めたけど、今年は2/3ほどまで若い衆に食い下がり。途中で写真撮影もすることなく登頂

・・・と思いきや、ゴール間際に私の真後ろに潜んでいたC君(同年代)に刺されてがっくり。完全にいないと思ってたんだけどなー。



Colomerの展望台からFormentorの灯台へ。一度下ってから一気に登り、小さなアップダウンを繰り返して灯台へ。

このルートはプロ選手のキャンプでもよく出てくる場所。


Chris Froomeさん(@chrisfroome)がシェアした投稿 -

ここで私はみんなが下りを追えた後のまったりタイムを利用してスニークアタック。登りに入ってからは心拍170後半~180代を維持して逃げ、途中で一瞬写真撮影のために止まるも、一位でゴール。うひひ。
帰りは一転して向かい風。それもかなりの強風。みんなで一団になりながら、行きは時速50キロ出たところを時速20キロちょいで進行。

本当は山を越えて戻ってくる筈が、時間が遅いのでショートカット。

途中で遅い昼食をスーパーで取り、午後7時前に到着。

獲得標高は1500メートル、距離は110キロ。

途中のアタック合戦が大変楽しかったのですが、疲れました。

明日は休養日っぽい雰囲気も感じますが、明後日私が引き上げるのでどこか行きたいな。

2017/03/06

マヨルカ2017 Day1-2 UKにもあるゆるぽた詐欺

昨年も遊びに来たマヨルカ。今年も遊びに来ました。

Day 1 徹夜明けで飛んで飲んだだけ

出発は土曜日の朝。ロンドン・スタンステッド空港からの午前10時10分、Easyjet.

前日とある事情により深夜帰宅になったことから、徹夜での準備。バイクパッキングを午前4時に終わらせて、6時出発を見越して寝ずの待機。

眠し。

タクシーでストラットフォード、そこからバス。予約無しで行ってみたけどバイク込みで普通に乗せて貰えることに。11ポンド。鉄道より安いし乗り換えも要らない。楽。

スタンステッド空港はRyanairなどのLCCが拠点とする空港。イーストロンドンに住んでいるとアクセスはヒースローよりずっと上。

バイクを預けてセキュリティ。日曜なので混雑。通過するとお約束のDuty Freeとレストラン街。これがかなり充実。ヒースローよりずっと上。

仲間と合流して朝飯はおなじみのPret&Mangerでサラダ。敢えてコーヒーは避ける。

搭乗待機していると、日本人らしきグループが。私も含めると10人くらい日本人が乗っていたのかな?UKとスペインの便でこれは珍しいような。

ビールを買っておいて飲もうと思ったら、持込は駄目ということ。EasyjetはLCCなので飲食はアンバンドルされて機内販売になるんですが、そもそもそれを頼む必要もなく即死。

耳栓をしていたので気にならなかったけど、周りでは朝から機内販売で酔っ払ったおじさんたちがフィーバーしていた模様。リゾートなのでそんなもんだけど、日本だったらクレームに発展する事案かもね。

マヨルカパルマ空港。一応今はオフシーズンなのだけど自転車乗り多数。大きな手荷物を出すところに長蛇の列。

自転車をピックして、ユーロを若干引き出してバスでパルマへ。パルマからは鉄道に乗り換えてインカへ。

やはり公共交通機関は安い。特にパルマ~インカの鉄道は、30キロ程度走るのに400円と、日本並みの感覚。UKではあり得ない。

インカについて宿にチェックイン。男友達5人で一棟借り、雑魚寝なれど格安。

スーパーに行って当面の食料や酒を買い込む。

ついでにカフェで食事、帰宅後もう少し飲んで就寝。午前11時。

Day2 ゆるぽた詐欺的な表現はこっちでもあるようだ

昨日寝不足だったためか午前8時過ぎに起床。といっても他の仲間はかなり遅くまで起きていたらしい。みんなゆるゆる起き出してきて10時、そこからもぞもぞ準備してあっというまに12時。

12時30分ほどに宿を出発。今日の目標はIncaから東南にあるPetraに行って、そこからループして戻ってくる100キロ。

最近知ったのだが、UKのサイクリストにおいても、ゆるぽた、という言葉は存在する。Casual、がそれ。Casual ride、略してCajというのがゆるぽた、に相当するのだろう。

もっともこれは日本と同様に字義通りに使われることはあまりないようで、Caj、といいつつ、結構しんどいライドをするというのはお約束のネタの模様。

さすがに今日は初日ということでホドホドに、ということで、100キロ。まあこのメンバーならそこまで無理のある距離ではないのですが、Caj、というにはボーダーラインかな、と笑いつつ出発。

余談だけど日本でいう「ゆるぽた」という括弧書き表現はこちらでも存在。ダブルクオーテーションマークがそれに相当し、両手の人差し指、中指で「チョンチョン」としながら発言するとソレっぽくなります。

出発後、東南に向かう間はほぼ追い風。ゆるっと40キロ走ってPetraへ。

PetraからはBonnanyの丘へチャレンジ。僅か300メートルに満たない丘。いつものメンバーの中で決して速い方ではない私なのですが、なんの巡り合わせか1着でゴール。嬉しい。

降りてPetraの町で食事。町の中心の広場にカフェがあり、そこはサイクリストで一杯。

BMCのマウンテンバイクチームと思われる(友人談)グループが隣で飯を食べてたり。

Petraを出たら、北東へ。マヨルカの東部は平坦か緩やかな丘が続く地形で、南風の支援も受けて時速40~50キロで進行。

とはいえ疲れた。

そこで回れ右して北西へ。ここからは向かい風。なかなかスピードが上がらないものも集団でしのぐ。

最後にもう1本(名前わすれた)丘を登ってインカでフィニッシュ。およそ100キロだけどそこまで疲れていないかな。Cajでした。

明日はどこに行くのかは未定。

2017/02/19

アンバンドルされた世界でいち消費者が自転車店に望むこと(2)バンドルからアンバンドルへ

#aminocyclo: アンバンドルされた世界でいち消費者が自転車店に望むこと(1): 最近私が有用と思っている考え方のフレームとして、 バンドル(抱き合わせ) アンバンドル(ばら売り) という区別があります。 バンドルの典型例は結婚。結婚は広い意味での契約の一種ですが、これをするかどうかによって、子どもの地位、税金、社会保障、相続といった広い...

前回記事の続きです。
今回のテーマは、私個人という一消費者が、どういうサービスを自転車店に希望するか。これをバンドル(抱き合わせ)、アンバンドル(ばら売り)というツールを使って、どう考えているのかを少し掘り下げてみようという話です。

前提ーお前は誰だ

今回のテーマの前提となるのが、そもそもお前は誰かということです。私の属性をご説明しないことには、「どうして」の点がよくわからないままになるでしょう。てなわけで簡単にピックすると
  • 男性30台
  • ネットショッピング等に抵抗がなく、またショッピング以外に必要な情報を探してこれる一定のリテラシーあり
  • 自己の時間(機会費用)と受けるサービスのフィーを比較して、後者が正当かつ機会費用と比して割安と思えば使う気はある。言い換えれば、何が何でもDIYで額面的な安さへのこだわりはない。
  • 他方で、趣味に金を払う以上、欲しいものにはあまり妥協しない。
てな感じです。

購入店とメンテのバンドル「気まずい・・・」

ご承知の通り、自転車は買って終わりではなく、パーツのグレードアップは大きな楽しみの一つですし、定期的なメンテナンスも欠かせません。

他方で、側聞するところでは、このグレードアップやメンテにかかる工賃(除くパーツ代)は、自転車店さんにとってはあまり美味しくない商売とのこと。

これにより起こるのが、多分皆さんの多くが聞かれたであろう次の台詞

「メンテについては当店お買い上げの方に限り・・・」

私も、自転車屋さんのホームページを眺めて、面白そうなお店を訪問することがあります。店主さんの人格が感じられるところが大好きです。

ある日、ちょうど比較的近所にあった店に足を運んでみたことがありました。ちょっと店主さんが面白そうな店だったからです。

上記の通り、私自身、仕事等の兼ね合いで、必ずしも全てを自分でやる時間はありません。正当な対価を払って、信頼できる自転車屋さんにメンテを任せたい気持ちはあります。

なので、その店主さんとの雑談がてら、メンテとかはどうなんですか?と聞いて見ました。

すると、少し曇った顔で「そうですね、、、そういうサービスならビルダーさんのお店でもやってるんじゃないですか」と言われてしまいました。

そのとき乗っていったのはあるフレームビルダーさんの自転車。そのお店もプライベートブランドのフレームを扱っておられたので、なるほど、そういうことなのだな、と。

それならやむなしということで、それっきりになってしまいました。

このようなことは、程度の差こそあれ、それなりにあるように側聞しています。ロードバイクのフレームの供給は代理店との関係で決まっており、そことの関係で売上を上げることが優先される。

フレーム供給→それを売る、というのがメインの収入源なのであれば、それとは無関係のタイムチャージの仕事は優先されないというのは、少なくとも短期的な勘定として理解できます。

念のために申し上げますが、同じ理由により、当該店主さんの行動がどうこうと言うつもりは全くありません。私のニーズと合わなかっただけ、それだけのことです。

バンドルと利益相反

ただ、もう少しこの関係を考えてみると、どうも長期的には自転車から人々の足を遠ざける要因になっているように感じてなりません。

例えば、こういうご経験はないでしょうか。

SNSその他ネットで気に入ったパーツを見つけて、これを自分の自転車に付けたくなった。早速、いつもお願いしている自転車屋さんに聞いて見ると、取扱いがない、という。

それだけならまあやむを得ないともなりますが、それに引き続き、「うちはこれを扱っていて・・・」と、別のパーツを示される。

これは、まさに「バンドル」。店舗のサービスが、その店舗が販売する物品と「抱き合わせ」でなければ受けられない。

こうなると、私は、ウーン、と思っちゃう人間なのです。趣味なのですから、自分の欲しいモノが欲しいのであって、お店が儲かるものを買う立場にはない。

他方で、ネットをみると、そのパーツが僅か数日で宅配されてくる。それも、店頭よりも安い価格で。

ここでどういう選択をするか。おそらく、5つの選択肢があるように思います。

  • 1A 当該パーツを取扱うお店に行って、そこで付けてもらう。
  • 1B 当該パーツを取り扱うお店に行って、買って、それをどこかに持ち込んで(必要なら追加チャージを払って)付けてもらう。
  • 1C 当該パーツを取り扱うお店にいって、買って、それを自分で付ける。
  • 2A ネットで買って、それをどこかに持ち込んで(必要なら追加チャージを払って)付けてもらう。
  • 2B ネットで買って、それを自分で付ける。

このうち、現実的な選択肢なのは1A,2A,2Bの3つです。というのも、ネット価格はほぼ店頭価格より安く、また移動の手間が省けることを前提とすればわざわざ高い値段を払って、1B,1Cの選択肢を選ぶ理由はないからです。

そして、2Aについても、「バンドル」を理由に持込お断りならどうでしょうか。選択肢は1Aと2Bしかありません。

この2つの選択肢を示されて、じゃあやめちゃう、という人もそれなりにいるかと思います。それはまず業界全体にとっての商機の損失です。

もう1つ、ありそうな流れは、勉強もかねて、工具も揃えて、2Bの道に進む方法です。1Aは機会費用が高い。それだけのために店頭を探し回るよりは、工具もネットで、知識もネットや友人から入手して、自前でやってしまう。

結局、ここで起こっていることは、店舗が、顧客の本当に欲しいモノよりも短期的な利益を追求した結果、多くの人が「自分でなんとかしちゃう」ように誘導しているように感じられるのです。

ネットでいろいろなパーツが見つかる時代において、バンドルに拘ることは、消費者をDIYに走らせ、長期的には自転車屋さんから足を遠ざけるのではないか

これに対し、反論としては、「自転車はリスクがある乗り物であり、そんなDIYは危ない」というのが考えられます。

もっとも、これに対しては、「その正論にはあまり意味が無い」ということになろうかと思います。

ご指摘の通り、DIYにリスクはありますが、そもそも日本の交通環境でスポーツ自転車にのるリスクを受け入れている人にとって、DIYでやるリスクはさほど大きく見えないように思います。どっちも自己責任なのですから。

ここで欠かせないのはネットの存在です。ネットにいけば、自転車屋さんの「バンドル」を前提としたセールストークに晒されることなく、自分の欲しいものが店頭より安く手に入る。

あと欲しいのはプロフェッショナルとしての腕。
そこについてはそれなりにお金を払う気はある。

持込による追加チャージは構いません。

もっとも、追加チャージが大きいということは・・・分かる方には分かると思います。

UKのIndependent Shop

私のいるUKでは、元々中古自転車の流通が多いこともあり、出所を問わずメンテをする自転車屋さんは多いです。


例えば私がよく利用する上記店舗は、自己が代理店として扱う商品のかたわら、ネットで入手したパーツの組み上げや、全く無関係の持込メンテを請け負ってくれます。サービスのセットのほか、あらゆるメンテ・個別の組み付けについて、時給ベースで仕事をしてくれます。ネットからの持込も全然OK。

余談ですがこの店は地元Hackney出身、
Team SkyのTao Geoghegan Hart選手が出入りしていた店で、今でもお兄さんが働いていたりします。イケメンです。

特別安いとも思いませんが、なによりその機動性の高さにより、私はよく利用しています。

バンドル前提で「うちで取扱いがないので・・・」と嫌そうな顔をされるより、気持ちよくお金を払ってやってもらうほうが足が向くというもの。

このように、ユーザーが求めているニーズに、Independentなプロフェッショナルとして答えてくれること。

一消費者としての私は、バンドルされた供給のことを第一に考えるのではなく、アンバンドルされたサービスを個別に売ってくれるお店が欲しい、そう考えています。

2017/02/12

アンバンドルされた世界でいち消費者が自転車店に望むこと(1)

最近私が有用と思っている考え方のフレームとして、

  • バンドル(抱き合わせ)
  • アンバンドル(ばら売り)
という区別があります。

バンドルの典型例は結婚。結婚は広い意味での契約の一種ですが、これをするかどうかによって、子どもの地位、税金、社会保障、相続といった広い範囲の運命がセットで決まります。

これらが一体であることに実はあんまり必然性はなく、国によっても現にかなりの差があるのですが、一度決まったことは強固に人生を支配するため、人はこれに「ロックイン」(捕らわれる)されることになります。

バンドルされたものの価値が大きければおおきいほど、それを解消することも困難になります(得している方が嫌がるので)。

離婚において様々な名目でかなりのお金が払われることが多いのですが、それは、このようなセット販売に由来するところが多いのですね。

この反対が、ばら売り。結婚との関係で言えば、クリーニングを考えてみましょう。これまで家族で内製していた洗濯のような家事仕事を切り出して個別に提供するサービスは、これ以外にも多数生まれてきています。

ばら売りであるがために、1個1個の約束にかかってくる価値はそこまで大きくありません。「欲しいものを欲しいだけ」の世界。

将来これ以上買わない(関係を継続しない)ことに解約金みたいなのが生じることは基本的にありません。

私は、この違いを「定食文化」「アラカルト文化」と表現したりします。

日本に暮らしていると、レストランとかでかならずセットメニューがあるのですが、UKではそういうのがない店の方が多い。

世界の国々、社会ごとに、なぜここがバンドルされているのか、他方がアンバンドルされているのか、見ていると興味深い違いがあります。

私が見た限り、日本の社会はいろいろな場面でバンドルの度合いが高い。たとえば正社員という制度も同様。社会保障その他がかなり高度に統合されているからこそ、そうでない人たちとの格差がここまで目立ち、もはや身分とまで称されるようになっています。

他方で、日本において他国と比較してアンバンドルされていて面白いなと思うのは食料品を中心とする小売り。

自動車というモビリティが普及しているからでしょうか、チラシにおける小さな価格の差を捉えてショップアラウンド(ハシゴ)をする人は昔からいましたよね。1つの店にロックインする程度は低いように思います。都市部であればコンビニも自由に選べます。これに拍車をかけているのがご承知ネットショッピング。

UKではそこまで便利ではないですね・・・

さて、今回の話題は、自転車を使うときに、いち消費者の私自身が、こんなサービス・売り方であったら嬉しいな!という内容。これを、「バンドル」「アンバンドル」という基準を使ってちょっと考えて見ようと思いました。

ちょっと複数回に分けます。

2017/02/06

「車道通行をインフラで誘導することで歩道通行が消滅した理想の世界」の損得

現在の安全で快適な自転車利用環境創出ガイドラインは、通行インフラにおいて車道上のインフラに誘導する理由として、現に車道を通行している人の安全向上に加え、
車道通行を基本とした自転車通行空間整備を促進することは、「自転車は、車道が原則、歩道は例外」、「車道は左側を通行」等を国民に周知し、浸透させる上でも有効である。 
と、単にやむを得ない、を越えた積極的な意義づけを見出しています。

今回のお題は、この「周知浸透」がされた、歩道通行をする人がいなくなった世界(理想の世界)がどういう世界なのか?という点。

現状の世界と比較して、簡単に損得を考えてみましょう。

1 理想の世界では、車道通行できる人しか自転車に乗らなくなることにより ①自転車を利用している人のしあわせの総量は減るけど ②車道通行をしている人のしあわせの総量は増える

内閣府の資料によれば、日本では自転車が7000万台程度あるみたいですね。

そのうちどの程度が活用されているかは分かりませんが、日本の全ての自転車利用者がある期間(たとえば1年)に自転車を利用することによる「得」「しあわせ」の総量をXとしましょう。

さて、このX、理想の世界では減るでしょうか、増えるでしょうか。

ここは、減る、というのが、ほぼ確実な答えのように思えます。

なぜでしょうか。

世の中には2種類の人がいます。「車道を走れる人」「歩道しか走れない人」です。
このうち、現在は
  • 車道を走れる人は、車道または歩道を走り
  • 歩道しか走れない人は、歩道のみを走っています。
ところが、理想の世界においては、その定義上、歩道通行ができないことが貫徹されているため、後者の「歩道しか走れない人」は絶滅します。

前者の車道を走れる人のみが生き残ります。

もちろん、現状から理想の世界に移行する間に、後者の「歩道しか走れない人」の一定数が「車道を走れる人」に頑張って移行していくことはあるでしょう。

でも全員が移行するなんて無理ですよね。

運動能力、心理的な障壁。

結果、自転車を利用する人は減ることを余儀なくされます。残るのは、元から車道通行が出来た人か、頑張って車道通行が出来るようになった人だけ。

結果、しあわせの総量には何が起こるでしょうか。
  • 前後ともに車道通行をしている人たちの幸せの総量は変わらず
  • 元々歩道通行しかできなかったけど、車道通行に頑張って移行した一部の人たちの幸せの総量は、これまでは小さかった自動車との事故リスクに晒されたり、頑張って努力しないとならなかった分、前より減ることになり、
  • 理想の世界においても歩道通行以外に選択肢がない人たちは、文字通り絶滅するため幸せはゼロになります
このように、X=自転車を使っているひとたちのしあわせの総量は減るのはほぼ確実に思えます。

もっとも、上記3分類のうち上2つ、すなわち、理想の世界にいて車道を走っている人たちの幸せの総量は、1に2の人たちが加わった分、現在の世界において車道を走っている人たちの幸せの総量より増えることになりますね。

2 歩道を歩く歩行者の事故は絶滅する

今、歩道を歩く人を自転車が加害する事故が問題になっています。

これによる「損」「ふしあわせ」の総量をYとします。

歩道通行がいなくなった世界ですから、歩道上の事故はゼロになります。

これはいいことですね。

3 XYを比較してみよう

理想の世界と現実の世界を比較すると、自転車利用者のしあわせの総量Xを減らして、その分、歩道で事故にあう人のふしあわせYをなくそうとしていることが理解できると思います。

ただ、問題は、XとYの比較が、ちょっと難しいことです。

まず、Yについては、事故がなくなった、ということで、明確にカウントが可能です。死者負傷者ゼロ、分かりやすいですよね。

これに対し、Xについては、ちょっとトリッキーです。

上記の3分類、すなわち
  1. 前後ともに車道通行ができた人
  2. 前は歩道通行しかできなかったけど、理想の世界でがんばって車道通行ができるようになった人
  3. 歩道通行しかできず、理想の世界では乗るのをやめちゃった人
で考えてみましょう。

まず、1については、幸せの総量は前後でほぼ変わりません。厳密にいうとペイントとかで僅かに走りやすくなるのかもしれませんが・・・

2については、幸せの総量が減るわけですが、この中で一番大きいと思われるのは「歩道を走っていれば事故にあわなかったのに敢えて車道に入ったために事故ってしまった」パターン。
それ以外にも、怖い思いをしなければならないとか、乗る回数が減ってしまうとか、そういうこともあると思います。

3についてはもう少し見えにくい。
乗るのをやめてしまうために事故は生じないのですが、その分、生活に不都合が生じてしまう。結果として例えば引っ越さなくてはならなかったり、極端な例では運動不足で病気になったり。いろいろなデメリットがあるのでしょうが、事故が増えた/減ったような簡単なカウントができない。

4 とりあえずは事故による被害で比較してみよう

こんな感じで、現実の世界と理想の世界の損得を比較するのはそう簡単ではないのですが、たぶん

理想の世界で歩行者の被害が減少した分より「理想の世界でがんばって車道通行に移行した人」の被害が大きく増えれば、理想の世界は、おそらく失敗している

とは言えそうではないかと思っています。人の命に軽重はないのですから、死亡・負傷といった事故被害は比較的シンプルに比較できそうだからです。

ここでは、第3分類、歩道通行しか出来ない人がいなくなったことによるしあわせの減少はカウントされていません。被害の総数の増加にこれを加味すれば、よりしあわせの総量は減っていることになる。


てなことは言えそうなんではないか、と思っています。


私が、歩道の事故防止は必要と思いつつも、「理想の世界」として車道通行に固執するのはイマイチじゃない?自転車のプロテクションを時と場合に応じて選択しようよ?と繰り返し述べているのをすっごい単純化して説明すると、こんな話になります。

5 仮に歩行者の被害減のメリットが多くても、それは「自転車活用」なのか・・・?

最後に。

我が国においては、この「理想の世界」を目指すことを、自転車活用というタイトルを付けて語る人たちがいます。

たしかに、上記の比較の結果、自転車乗りのしあわせの総量が減るよりも歩行者のふしあわせを大きく減らせれば、社会的には得なので、それはそれで正当な話だと思います。

ただ、その意味するところは、あくまで「自転車乱用防止」であり、「自転車活用」とはいえないのではないでしょうか。

この理想の世界を目指すということは、3の人たち、すなわち、いつまでも歩道でしか自転車を乗れず、歩道の歩行者にリスクをまき散らす人たちを絶滅させようという試み。

私は、これは「乱用防止」というタイトルのほうがよっぽど適切と思っています。

そうではなく、自転車活用のためには、このようにとても厳しい「理想の世界」ではなく、もっと現実的な、車道を走れない人に配慮したプロテクションを柔軟に選択していこう。

そうやってはじめて「自転車の活用」、すなわち、歩行者の被害の減少と、自転車に乗る人たちの「しあわせの総量」の向上を同時に果たせるものと考えています。

2017/02/03

自転車に進路を塞がれたあるドライバーが取った行動


Jeremy Vine road rage driver who made a 'gun' gesture faces jail | London Evening Standard



昨日2月1日のロンドン・イブニングスタンダード紙にこんな記事がありました。
「路上でサイクリストに対して怒り狂い、銃のジェスチャーを取ったドライバーが収監の危機」とでも訳せるでしょうか。

百分は一見にしかず。
※暴力的な表現が含まれます※


  • ~25秒
    ロンドンではこのように両側に路上駐車が公認されている場所が多いです。そのような場所では一方通行が採用されているわけですが、自動車一台とちょっとの幅しかありません。
    そのため、自転車がドアゾーンをさけて走行すると、必然的に自動車をブロックすることに。
  • 25秒
    前を塞がれたからか、クラクションを鳴らし始めるドライバー
  • 30秒
    車間を詰めてくるドライバー。危険を感じたサイクリストは・・・
以下はご覧の通り。

このドライバーが絡んだのは、BBCに務めるテレビの有名人。
彼が装着していたウェアラブルカメラという動かぬ証拠により、このドライバーは
  • 他の道路利用者に合理的な配慮をせずに運転したこと
  • 脅迫的で口汚く、かつ侮辱的な表現をとったこと
の2点において有罪とされました。

ドライバーは近時にも執行猶予付の有罪判決を受けており、いわゆる実刑、収監となる可能性があるということです。