2016/09/08

コミケ戦利品シリーズ(2) 荒サイコンビニガイド

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同類のにおいがする!

私の弟は私のことをよく理解しています。

コミケ戦利品シリーズの第2弾は、Life Bike Balanceさんの「荒サイコンビニガイド」

内容はタイトルの通り、いわゆる荒川サイクリングロード(荒川下流緊急用河川敷道路)の近くにあるコンビニについての自転車目線のカタログです。

評価項目は、アクセシビリティ、駐輪スペース、トイレ、灰皿、補給食、イートイン、銀行ATM、雰囲気、特記事項。これを5段階評価するというもの。

内容はこれ以上でもこれ以下でもなく。直球ですね。

本の体裁は素朴の一言。後書きからも分かるとおり、よりよい自転車走行環境を!という熱意をそのままぶつけたとのこと。

#aminocyclo初版を思い出します。同じような熱意だけをドライバーに、自転車関係の道交法の解説を無理矢理コピー本にしたなあと(遠い目) 個人的にとても好感です。

後書きに次の記載があります。

何者かがこれ(注:コンビニの存在)を知らしめ、サイクリングやジョギングなどのアクティビティを楽しむ人達が頻繁に利用する店舗が出現すると、コンビニ業界の戦略も変わるやもしれません。

常日頃思うのですが、我が国の基幹産業の一つであり、圧倒的な経済効果の広がりを有する自動車の前には、自転車はとても微弱な存在です。

よく見てみれば、例えば健康上のメリット等、1つ1つは小さくとも積み上げれば国家レベルでの大きな利得になる。例えばUKなどではそれが現に政治的に大きな力を得るに到っています。

しかし、日本のように自動車産業が巨大な力を持っており、これに対して構造上組織化が難しい自転車産業・ユーザーという構図がある場合、政策形成において、常に自動車に有利なバイアスがかかってくることは不可避です。

もちろん、それが民主主義社会ということですが。

そういう中で地道に出来ることがあるとすれば、交通にダイレクトに関わる業界のみならず、全く関係ない業界に、自転車から得られる利得を及ぼすこと。それを通じて、少しずつ政策へのインプットを強めていくことのほかないように思えます。

例えば、都心での宅配便による自転車利用。
地方であれば、自転車を用いたサイクルツーリング。

本書の文脈で言えば、自転車ユーザーが地域の店舗の常連になれば、そのような店舗の経営者は、自転車利用を増やす政策への支持者となるでしょう。

1つ1つは小さな事ですが、自転車ユーザーが様々なところに好影響を及ぼす。そういう努力が求められているように思うのです。

内容自体は淡々とコンビニの評価を述べているだけですが、そんな熱さを感じられる本書なのでした。

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