2016/05/27

ロンドンが分離型自転車道に舵を切ったときの・・・

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ポリシーペーパー。かなり前に発表されたものです。
今日のTwitterでカーゴバイクネタをゴチャゴチャとやっていた際に、久々に紐解いてみました。



TfLコミッショナーのSir Peter Hendyによる前文。格調高くていいこと言ってますね・・・

今日はこのご紹介だけ。拙訳失礼。

But I am committed, too, because I believe this is about so much more than routes for cyclists. It is about the huge health and economic benefits that greater cycling can bring. It is about improving London’s streets and places for everyone, including those with no intention of getting on a bike. And it is about helping the whole transport system meet the enormous demands that will be placed on it.
(TfLのみならず)私自身にもこの政策を実行する責務があります。というのも、私にとって、本件は、単に自転車のルートの問題に留まらないからです。これは、自転車がもたらす健康上・経済上の巨大な利益に関わります。これは、全ての人のために - 自転車を利用する考えが全く無い人にとっても - ロンドンの市街地を改善する試みです。そして、これは今後見込まれる膨大な交通需要を満たすために、全交通機関を手助けするものでもあります。

(中略)
Nor do our policies for cyclists end with routes and junctions. Just as important is our range of other measures to make cycling safer and more normal. We support employers to get their staff cycling. We fund schools to train children. We will encourage people to construct routes of their own through new suites of smartphone apps. And we are doing an enormous amount to pinpoint and reduce the dangers from large vehicles. Cycling in London is about 25 per cent safer than it was 10 years ago. But safety remains at the heart of what we do, and is fundamental to this plan. 
私たちの自転車政策は、ルートや交差点の問題に留まりません。それらと同等に重要なのは、自転車をより安全かつ日常的(normal)に利用してもらうための一連の政策です。私たちは、被用者の自転車利用を促進する雇用主を支援します。子どもたち(の自転車利用を)教育する学校を支援します。また、今後、スマートフォンのアプリを利用して人々がルートを発掘することも支援していきます。そして、私たちは、費やせる限りの労力を、大型車に由来する危険を減少させることに費やしています。ロンドンの自転車交通は、過去10年で25パーセント安全になりました。しかし、安全問題は、いまでも常に私たちの政策課題の中心にあり、また、本プランの核心となっています。



公共政策を考える上では、常にThird Party Effect、日本語でいえば「外部性」に目を配る必要があります。

利用者とそのコストをダイレクトに負担している者だけではありません。この前文は、明確に、自転車利用は利用者以外の者に正の外部性をもたらすことを言明しています。

現状の自転車利用者がスムーズに流れればいいのか。
これは明らかにNOです。

今のルールとインフラを前提に利用できる強者のみが使えればいいのか。
これもNOです。

安全性を向上させ、ルールを調整し、自転車利用を拡大すること。これが国民経済、健康、そして他の交通機関利用者にとっても利益になる。

そういう確固たる自信が伝わってくる文章だとおもい、紹介する次第です。

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