2016/01/07

インターネットで中古自転車を買う際に注意すべき点

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のっけからですが、私は中古の自転車を買ったことがありません。

それは中古自転車、特にカーボン製品についてはトラブルが生じるリスクが無視できず、しかもそのリスクが実現した場合のダメージが馬鹿にならないからです。

ただ、ヨーロッパを見ていると、日本よりはるかに中古自転車のマーケットが盛んなようです。モノを大切にする文化があるとも言われますが、同時に、日本みたいな1万前後で入手できるママチャリ-使い捨てにされる-の市場がないことが大きな理由に思えます。

特にコミューターバイクなどは、今時のクロスバイク(UKではハイブリッドバイクと呼ぶ)から、かなり年季の入ったヴィンテージスチールフレームまで幅広く使われていますが、その多くは中古 - Second hand - で購入したのではないかと。

これらのコミューターバイクで使われる金属フレーム、特に鉄であれば、カーボンほど急激な技術革新-薄く、軽くの先鋭化-もなく、普通に使っていれば大丈夫という経験がある。確かに中古で購入するのもいいなと考えています。

さて、今日のTwitterのタイムラインに、次のような記事が流れてきました。

インターネットで中古自転車を買う際の注意点、と題して、次のアドヴァイスがされています。

  • どんどん質問すること

    現物を見ることができない場合、商品の形状、性質は、写真と言葉でしかわかりません。
    質問をし、それに回答があれば、それは契約の内容になると考えられます。

    したがって、回答と現物が異なっていれば、売主にクレームを言い、契約の解除などを求めることができます。

    この点は、いわゆるノークレームノーリーン特約があっても変わりません。なぜなら、ノークレームノーリターンとは、このように明らかにされたもの「以外」の隠れた(往々にして売主にも分からない)問題点について後からクレームを言わないで下さい、そういうのは中古品だから普通に隠れているものなんです、という内容だからです。

    いかなるクレームも受け付けないという内容とは解されません。
    なぜなら、質問をして回答があった以上、「そういう商品を売る」という契約となるのであり、それに違反した以上契約違反だからです。ノークレームノーリターンと書いてあるからといって、違う商品を送ってきたら、実質的に「嘘をつく」ことを許すことになります。そりゃ駄目ですよね。

    もちろん、売主にだって分からないことはあります。例えば、内部の傷があり得るか?と聞かれても分からないですよね。売主から「分からない」という回答があった場合には、買主がリスクを覚悟する必要があります。
  • 追加の写真を要求すること

    ↑と同じ趣旨ですね。
  • 小傷に注目すること

    特に軽量で薄いカーボンフレームは、小さな転倒でも内部に大きな問題を抱えることがあります。その現れとして、小傷に注目すべしとのこと。

    もっとも、これはインターネットでの注文では難しいですよね。

    可能な限りこれを達成するとすれば、事前に落車歴、転倒歴を質問して回答をもらっておくことが考えられます。無いという回答があったとしても、納車後に転倒の痕跡が明らかであれば、それを根拠に契約違反を指摘することが可能になります。

    ただ、転倒したという痕跡を事後的に見つけるのは結構大変なのが難点なんですけどね・・・
ここまで一貫しているのは、とにかく情報を収集しろということに尽きます。

ただ、冒頭に述べた通り、私は、それでもカーボンフレームについてはリスクが高いと考えています。

上記の通り、売主に質問して回答があれば、その点は売主が責任を取る必要がありますし、そういう責任があるからこそ、情報提供も信頼できます。

しかし、カーボンフレームについては、本当にささいな取扱いによって結構重大な問題が生じてしまう。

また、歴史が浅いため、経年によって生じる問題についてもあまり知られていません(専門家はご存じかもしれませんが・・・)

したがって、この点について売主に質問しても、売主も本当に「わからない」ということが生じえます。

ちょっと横道にそれますが、売主もその自転車、特にカーボンフレームを中古で入手したという場合には、それ以前の遍歴が分からないことになるので、私は絶対に避けたいと思っています。

しかし、このように売主から「わからない」と回答があった場合には、まさにノークレームノーリターンの宣言が生きてきます。そこは買主がリスクを取って下さい、ということになるのです。

ただ、このリスク、取るにはちょっと怖い。フレームが途中で折れたら死亡のリスクを伴う。リスクが実現した場合のダメージが大きすぎるのです。

もっとも、これは他のリスク-普通の交通事故のリスク-との対比で過剰に考えすぎ、という見方もできるかもしれません。
最後は個々人のご判断ですが、そういう考え方もあるということで、参考にして頂ければと思います。


そのほか、常識的な話として、
  • サイズに注意
  • 盗品、偽ブランドに注意
  • 酒を飲んで注文しないように(笑)
なんてことが指摘されています。

特に最近はコピーブランドの製品を個人輸入する人がいるらしく、それがオークションなどで転売されることもあり得ます。よくできた商品の場合、なかなか防御が難しいですね・・・ここもオークションのリスクではあります。

関連して、ちょっと面白いサービスがあります。


一見するとただの自転車の個人売買サイトなのですが、特徴的なのは、売主、買主共にStravaのアカウントを登録することが必要なこと。

そして、商品を登録する際には、Stravaに登録された自転車を選択することができます(登録されていない自転車も売ることができます)。

当該自転車のStravaの記録を見ることで、その自転車が盗品でないことや、乗車距離等を確認出来るということ。

もちろん、Stravaの記録はあくまで自己申告。記録をでっちあげようと思えば不可能ではないですが、事実上の信頼=シグナリング=としては相応に有効なのではないかと思っています。

例えばカーボンフレームの場合でも、直近まで乗れていたという事実自体がその商品の安全性をある程度示してくれますしね。

なかなか面白いサービスではないかと思ったのでした。

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