2016/01/31

かわいい子には旅をさせよにはFiduciaryの本質が詰まってる/人生を支配しないための制度的ガード(4)

#aminocyclo: かわいい子には旅をさせよにはFiduciaryの本質が詰まってる/優秀な才能からの親離れ(3)



ここからは残りカスのような話ですが・・・

「かわいい子には旅をさせる」ことを確保することは、一対一関係、愛と愛がぶつかる関係では、結構難しい。だれも止める人がいないからです。


2016/01/30

かわいい子には旅をさせよにはFiduciaryの本質が詰まってる/優秀な才能からの親離れ(3)



#aminocyclo: かわいい子には旅をさせよにはFiduciaryの本質が詰まってる/アジア選手権を通じて感じたストラテジーにおけるFiduciaryの必要性(1)



#aminocyclo: かわいい子には旅をさせよにはFiduciaryの本質が詰まってる/公教育に溢れる利益相反(2)



さて、ようやくですが、今回のアジア選手権の話。

話の発端は、女子ロードの選手選考において、当初選考が覆され、與那嶺恵理選手が選ばれたということから。

與那嶺選手は日本チャンピオンを競る選手ですし、当初選考で選ばれていないこと自体が不思議ではありましたが、「あれ」と思ったのは、そこではなく。

なんとなく雰囲気は感じていましたが、事後的に分かったのが以下のツイート。

2016/01/29

どうして現代的ストレスは人を太らせるのか、そしてその対策とは【海外記事紹介】






Fiduciaryに関する話を書いていたのですが、ちょっと面白かったのでご紹介します。
この種の人間の生理に関するバックグラウンドはないのですが、分かりやすい記事でした。

2016/01/28

かわいい子には旅をさせよにはFiduciaryの本質が詰まってる/公教育に溢れる利益相反(2)

指導者は本当にあなたの味方?


#aminocyclo: かわいい子には旅をさせよにはFiduciaryの本質が詰まってる/アジア選手権を通じて感じたストラテジーにおけるFiduciaryの必要性(1)



前回は、

  • Fiduciaryを負った助言者がいることで、情報の非対称が緩和・解消される
  • その活動を通じてReputation Capitalが蓄積される
  • 結果、外から規制で要求しなくても、自発的にクライアントのためだけを考えて行動するようになる
という、ポジティブなフィードバックについて話しました。

2016/01/26

かわいい子には旅をさせよにはFiduciaryの本質が詰まってる/アジア選手権を通じて感じたストラテジーにおけるFiduciaryの必要性(1)

photo credit: Fiduciary via photopin (license)

アジア選手権女子ロードレースが色々と物議を醸しているようです。

私自身は、タクティクスについてはよく分かりません。そもそも情報がありません。

むしろ、本件をタクティクス(で何とかできた/何とかすべき)の問題と考えるより、ストラテジーの問題と考えるべきかな、と素人ながらに眺めています。
問題は、本人の選択をどのように後押しするか。
そこにいかなる哲学があるか次第で、今後の発展が大きく左右されるように思えるのです。

本記事のタイトル「かわいい子には旅をさせよ」。一見してちょっと???と思われるかもしれませんが、最後はこれに帰着します。1回では済まなさそうですが、おつきあい下さい。

傘固定器具の問題点

「さすべえ大丈夫?」改正道交法施行で問い合わせ相次ぐ… 大阪府警は「使用控えて」 (http://cyclist.sanspo.com/)

道路交通法の改正に伴う安全講習に関する規定の適用後、しばしば話題になる傘固定器具。

2016/1/25 本記事について最近多くのアクセスを頂くため、下記のフォローアップの内容を取り込んで修正しました。

2015/7/30 この点についてのフォローアップ記事を掲載しています。
普通自転車に関する規定の適用については、警視庁は今のところ考えていないという内容。

フォローアップ記事「傘固定器具」による傘差しは車体の一部にならないというのが警視庁(東京)の見解こちらも併せてお読み頂ければと思います。


この傘固定器具について、一体どのようなルールが適用になるのでしょうか。

2016/01/25

港区自転車シェアリングでキャノンボールの可能性とリーガルリスク【ネタ記事】

元記事はこちら。
Guy rides NYC Citi Bike across the USA… and cops $1,200 late fee | road.cc




ニューヨークのシェアサイクルを借りてロサンジェルスまで3,900マイル=6,200キロを走破するも、1,200ドルの延滞料金を払うことになったということ。

もっとも、トラブルは一度のパンクだけだったそうです。

日本のシェアサイクルでキャノンボールは可能なのか?

これを読んで、こんなアホな事を思いつきました。

2016/01/23

Steve Abraham氏、One Year Time Trialからの撤退



残念ですが、お疲れ様でした。
ゆっくり休んで下さい。

2016/01/22

クローズアップ現代「ドーピング疑惑 不正はこうして広がった」/我が国に「不正をしない文化」はあるのか



ドーピング疑惑 不正はこうして広がった - NHK クローズアップ現代




直近にドーピングと逆選択の関係について書いたところ、クローズアップ現代でタイムリーにロシアのドーピングの闇についてレポートされました。

ロシアの状況についてはもう何が何だかという話ですが、翻って、我が国はどうなのか。

2016/01/21

UKと日本の気温は連動してますね

運河に薄氷。さすがに今日は寒いかい?
東京は、大雪が降ったみたいで大変だったようですね。

こちらに住んで1年ちょっと経ちましたが、面白いな、と思うのが


  • 日本とUK(私が住んでいるロンドン)の天気は、意外に連動している


という点。

例えば日本で雪が降れば、ロンドンでも今年一番の寒さになりますし、寒さが緩めば、こっちでも温かく過ごせます。

もっとも、単純な寒さだけで言えば、少々動けばさほどの寒さは問題になりません。問題になるとすれば、風の強さではないかと思います。

東京に暮らしていた際は、やはり北風の強さを意識。少しオープンスペースに行けば、強い北西の風に悩まされたものです。

この点、ロンドンでは、恒常的に西風は吹くものの、そこまで強くはありません。たとえ表示上の気温は低くても、体感気温はそこまででもないのです。

今日の最低気温はマイナスまで下がりましたが、街路では、半袖でランニングする人が多数。元々寒さには慣れているのかもしれませんが・・・

自転車乗りの感覚としても、向かい風の強さが体感の寒さに大きく影響します。そういう意味では、UKの環境は、日本に比べてもかなり優しいなと考える次第です。

2016/01/20

レモン市場とロードレースのスポンサーシップ/パフォーマンスデータの開示は逆選択への有効な対応?



逆選択 (Adverse Selection)またはレモン市場という言葉をご存じでしょうか。

概要は下記リンクをご覧頂ければと思います。

情報システム用語事典:逆選択(ぎゃくせんたく) - ITmedia エンタープライズ





  • A(売り手)は商品の品質の情報を持っている
  • B(買い手)は商品の品質の情報を知ることができず、そのことを理解している
このような状況で、何が起こるかを説明するものです。

2016/01/19

(とても無知でした)どうしてStravaのサイクリングのEnergy OutputはKJで、ランニングの消費カロリーはKcalでそれぞれ表示されるのか

Stravaを使っていると、自転車のログの項目として、"Energy Output"がKJ単位で表示されます。
例えば120キロ程度走ると、Output Energyは3000KJ程度に達します。

1Kcalは4.184KJ。とすると、3000KJは、717Kcalということになります。

他方で、同様にStravaでランニングの記録を見ていると、概ね10キロで7~800Kcalほど消費する傾向にあります。私の体重は60キロ程度。

これを比較すると、一見アンバランスのように思えます。

自転車で100キロライドするのと10キロランニング。いくらランニングの方がエネルギー消費が多いからといって、そんなに違うのかという違和感を抱いていました。

そこで、私は、勝手に自転車のEnergy Outputの表記はKcalの誤りなんだと決めつけていました。

しかし、最近になってこの疑問は氷解しました。

2016/01/18

1月16日 Willy Warmer 200キロの反省2

1月16日のAudax UKブルベ、Willy Warmer 200キロの振り返り。

前回に続いての第2弾です。

今回は服装と食べ物、そしてペース作りとコントロールでの振る舞いについて。
一日中氷点下前後という環境にどう対応するか。
寒いならではの澄んだ空気
テムズ川の中流です

2016/01/17

1月16日 Willy Warmer 200キロの反省1

ブルベ参戦第2回は、前回と同じくOxfordshireを巡るWilly Warmer。210キロ。

とりあえず無事帰ってきました。経過時間12時間、実走行時間多分10時間ちょいマイナスくらい。

スケールは基本的には前回と同じですが、準備段階でいくつかの改善を試みました。また、結果から、多くの課題も見えてきました。

ちょっと多いので小分けに。今日はルーティング(ナビ)の問題について。

2016/01/16

いわゆる自転車レーンに関する道路標識等の根拠と過失相殺

最近各地で設置が進んでいる自転車レーンですが、この表示方法のうち、路上ペイントのみの方法(普通自転車専用通行帯ではないもの)については、法令で明確な決まりはありません。

以下、備忘録も兼ねた簡単なまとめ。

・・・ってのを1年以上前にメモ書きして中途半端だなあと放置していたのですが、

東京国道事務所/安全・安心/自転車通行空間の整備




こんなによくまとまったサイトがありました。

2016/01/15

Ashmei - 最高の - UK発サイクルアパレル 寒中テスト

毎週木曜日、Lee Valley Velo Parkは"Super Thursday"ということで、ロードサーキットの料金が5ポンドから3ポンドに割り引かれます。

今日は急に気温が下がり、午後6時時点での気温は2度から1度。しかし、先週末のレースでボコボコにされた私としては、ここでトレーニングをしなくては。

と、ここで、年末に開催された展示会"Rouler classic"で購入したサイクルジャージ"Ashmei Cycle Softshell Jacket"のテストをしようと思い立ちました。

これまでもちょくちょく使用してはいたものの、ウィンドブレーカーやレインコートなどと併用することが多く、また気温も相応に高かったので、どこまで厳しいコンディションに堪えうるのか、きちんと試していなかったのです。

2016/01/14

UK Based Trust/Confidence Model vs US Based Trade Model キャピタルマーケットの効率性とSky/Tinkoffのモデルの対称性

突然ですがこういう話です。

前々から、スポーツの組織におけるFiduciaryの概念が持つ意味に興味がありました。これが無ければ、真に専門特化したプロフェッションがマネージし、かつ長期的な高みを目指すハイレベルな組織は出来上がらないのではないか。

これは別に私独自の、あるいはスポーツ独自の問題ではなく、コーポレート・ガバナンス/キャピタル・マーケットの効率性の問題としてずっと議論されてきた古典的な問題です。

2016/01/13

初ブルベ The South of Bucks Winter Warmer 3/当日も振り返っておかないとね

Oxfordshireの田園地帯
一度経験したことについて、振り返ることの重要性は誰もが頭では分かっていることです。
しかし往々にして目の前の事に追われてしまい、いつのまにか忘却の彼方に。

そういう案件ですが、今週末にWilly Warmer 200を控え、やはりこれはきちんとやっておこうということで。

些か機を逸した感はありますが、当日の様子について。

2016/01/12

Strava Global HeatmapとRaphaの新店と

Raphaの出店戦略は実に理に適ったものでした。
写真はLiverpool Street駅そばからシティを望む

Strava Global Heatmap

Stravaは、アップロードされた世界中の走行データをまとめてヒートマップの形で一般に提供しています。

一般には、リンクのようなマップで提供されていますが、同社は様々な用途に使用できるよう生データを提供しているということ(有料)。
私の友人は、研究目的でディスカウントしてもらったそうです。

道路行政や自転車ビジネスに関わる場合には必携のデータと言えるでしょう。

このロンドンのデータを、自転車屋のポジションと比較すると、なるほどな、と思うことに出会いました。

2016/01/11

Audax UKへ登録

今年2016年の目標は、年間走行距離1万キロの達成。

そのために、積極的にブルベに参戦していこうと考えています。

昨年末に走った200キロは一時的なメンバーの資格で登録しましたが、今後の参戦に向けて、正式にAudax UKに登録することにしました。
Audax UK - The Long Distance Cyclists' Association




登録料は1年間19ポンド。これによりメンバーIDを貰うと、一時メンバーとして必要だったイベント毎の個別登録料2ポンドが無料になるほか、広報誌の送付、そしてAudax UKのサイトによる走行記録の閲覧等が可能になります。

SR、狙えるかどうかは分かりませんが、できる限り参加して行こうとある種のコミットメント。

直近では、来週16日に開催されるWilly Warmer 200。これを皮切りに、300、400とステップアップしていけたらなと。



前回は雨が降らないのがほぼ確実&気温もかなり高かかったので軽装でしたが、今日(10日)あたりからかなり冬らしく冷え込んできました。前回以上に装備品には気をつける必要がありそう。

服装は、

  • 下着
  • 長袖ソフトシェルジャージ
  • ウィンドブレークジャージ
  • GoreTex雨具
  • ロングタイツ
  • 長ズボン型雨具
  • ウィンターグローブ
  • インナーグローブ
を持ち、雨具については使わない限りサドルバッグに収納。

自転車については、前回の200キロ及び初日の出走行の経験を踏まえ、
  • 泥よけ
  • Edge1000
  • スマートフォン+OSMAnd(ナビ+キューシート)
  • 紙のキューシート
  • Cateye Volt 300
  • Cateye Volt 400
  • ヘルメットライト
  • フロントハブライト
  • リアライト2燈
  • トップチューブバッグ
  • オルトリーブのサドルバッグ大
  • パンクリペアキット-チューブを2本から3本に増やす予定
  • 補給食 入る限り-ただし今回も町での補給で足りそう
というところでしょうか。

楽しみです。

2016/01/10

初レースで瞬殺されるの巻


初レース、ビリでした。文字通り。

ははは・・・

ビールとかけてビリと解く

そのこころは、勝敗は泡のごとし


2016/01/09

The first ride in Epping Forest in 2016

ロンドンは世界指折りの大都市ですが、市街地は実はあまり大きくありません。
中心市街地から20キロ程度も走ると、田園地帯が広がります。

急速な都市化に対し、郊外の緑を維持するため、かなり早い段階で開発制限がかかったということ。

私の住んでいる場所はロンドンの東北。10キロも走るとロンドンから出てEssex地方に入っていきます。

2016/01/08

インターネットで中古自転車を売る際に注意すべき点

前回の記事ではインターネットで中古自転車を買う際の注意点について取り上げました。

今回は、売る場合についてです。

もっとも、基本的には前回の内容の裏返し。

買い手からクレームを受けることを防ぐためには、可能な限り情報を詳細に記載し、分からない点については素直に分からないと述べる

変に問題点を隠したりすると、仮にノークレームノーリターンを宣言しても、その点については知って隠したとされ、クレームを受ける可能性を排除できません(民法572条)。
(担保責任を負わない旨の特約)
第五百七十二条  売主は、第五百六十条から前条までの規定による担保の責任を負わない旨の特約をしたときであっても、知りながら告げなかった事実及び自ら第三者のために設定し又は第三者に譲り渡した権利については、その責任を免れることができない。
もっとも、契約解除、返金で済むのならまだまし。知っていて隠した欠陥によって大事故が生じた場合には、その損害・・・死亡の場合には数千万円・・・について売主として賠償しなければならない可能性があります。

これはちょっと怖い。

すこし高く売りたいがために、重大な欠陥を隠してしまうと、大変なリスクを背負うことになりかねません。

もっとも、オークションの出品については、ネット上に多くのガイドが存在します。

オークション出品塾 - ヤフオク!





このガイドに従い、質量ともに十分な説明を行う。自転車の場合、使用期間、落車などは重要な要素です。
質問には分かる範囲できちんと回答し、分からない点については分からないと答える。

また、オークションサイトでは、専門の業者が出品を行っています。記載事項についてはこれを参考にするのがよいでしょう。

あり得る問題点は全て出し切った上での値付けにするのがポイントといえるでしょう。

業者の用

上記のような問題を回避するためには、中古の買い取り業者を利用するのも手です。

メリットは、中古の業者を挟むことによって、エンドユーザーからのクレームの可能性を消すことができること。中古業者からのクレームの可能性は理屈の上ではあり得ますが、実際には起こりえないでしょう。プロの看板がある以上。

デメリットは、やはり安くなってしまうこと。

上記のリスクは実際上はあまり問題になることはないとは思いますが、頭の片隅に入れていただいて、適切な「嫁ぎ先」を見つけて頂ければと思います。

2016/01/07

インターネットで中古自転車を買う際に注意すべき点

のっけからですが、私は中古の自転車を買ったことがありません。

それは中古自転車、特にカーボン製品についてはトラブルが生じるリスクが無視できず、しかもそのリスクが実現した場合のダメージが馬鹿にならないからです。

ただ、ヨーロッパを見ていると、日本よりはるかに中古自転車のマーケットが盛んなようです。モノを大切にする文化があるとも言われますが、同時に、日本みたいな1万前後で入手できるママチャリ-使い捨てにされる-の市場がないことが大きな理由に思えます。

特にコミューターバイクなどは、今時のクロスバイク(UKではハイブリッドバイクと呼ぶ)から、かなり年季の入ったヴィンテージスチールフレームまで幅広く使われていますが、その多くは中古 - Second hand - で購入したのではないかと。

これらのコミューターバイクで使われる金属フレーム、特に鉄であれば、カーボンほど急激な技術革新-薄く、軽くの先鋭化-もなく、普通に使っていれば大丈夫という経験がある。確かに中古で購入するのもいいなと考えています。

さて、今日のTwitterのタイムラインに、次のような記事が流れてきました。

インターネットで中古自転車を買う際の注意点、と題して、次のアドヴァイスがされています。

  • どんどん質問すること

    現物を見ることができない場合、商品の形状、性質は、写真と言葉でしかわかりません。
    質問をし、それに回答があれば、それは契約の内容になると考えられます。

    したがって、回答と現物が異なっていれば、売主にクレームを言い、契約の解除などを求めることができます。

    この点は、いわゆるノークレームノーリーン特約があっても変わりません。なぜなら、ノークレームノーリターンとは、このように明らかにされたもの「以外」の隠れた(往々にして売主にも分からない)問題点について後からクレームを言わないで下さい、そういうのは中古品だから普通に隠れているものなんです、という内容だからです。

    いかなるクレームも受け付けないという内容とは解されません。
    なぜなら、質問をして回答があった以上、「そういう商品を売る」という契約となるのであり、それに違反した以上契約違反だからです。ノークレームノーリターンと書いてあるからといって、違う商品を送ってきたら、実質的に「嘘をつく」ことを許すことになります。そりゃ駄目ですよね。

    もちろん、売主にだって分からないことはあります。例えば、内部の傷があり得るか?と聞かれても分からないですよね。売主から「分からない」という回答があった場合には、買主がリスクを覚悟する必要があります。
  • 追加の写真を要求すること

    ↑と同じ趣旨ですね。
  • 小傷に注目すること

    特に軽量で薄いカーボンフレームは、小さな転倒でも内部に大きな問題を抱えることがあります。その現れとして、小傷に注目すべしとのこと。

    もっとも、これはインターネットでの注文では難しいですよね。

    可能な限りこれを達成するとすれば、事前に落車歴、転倒歴を質問して回答をもらっておくことが考えられます。無いという回答があったとしても、納車後に転倒の痕跡が明らかであれば、それを根拠に契約違反を指摘することが可能になります。

    ただ、転倒したという痕跡を事後的に見つけるのは結構大変なのが難点なんですけどね・・・
ここまで一貫しているのは、とにかく情報を収集しろということに尽きます。

ただ、冒頭に述べた通り、私は、それでもカーボンフレームについてはリスクが高いと考えています。

上記の通り、売主に質問して回答があれば、その点は売主が責任を取る必要がありますし、そういう責任があるからこそ、情報提供も信頼できます。

しかし、カーボンフレームについては、本当にささいな取扱いによって結構重大な問題が生じてしまう。

また、歴史が浅いため、経年によって生じる問題についてもあまり知られていません(専門家はご存じかもしれませんが・・・)

したがって、この点について売主に質問しても、売主も本当に「わからない」ということが生じえます。

ちょっと横道にそれますが、売主もその自転車、特にカーボンフレームを中古で入手したという場合には、それ以前の遍歴が分からないことになるので、私は絶対に避けたいと思っています。

しかし、このように売主から「わからない」と回答があった場合には、まさにノークレームノーリターンの宣言が生きてきます。そこは買主がリスクを取って下さい、ということになるのです。

ただ、このリスク、取るにはちょっと怖い。フレームが途中で折れたら死亡のリスクを伴う。リスクが実現した場合のダメージが大きすぎるのです。

もっとも、これは他のリスク-普通の交通事故のリスク-との対比で過剰に考えすぎ、という見方もできるかもしれません。
最後は個々人のご判断ですが、そういう考え方もあるということで、参考にして頂ければと思います。


そのほか、常識的な話として、
  • サイズに注意
  • 盗品、偽ブランドに注意
  • 酒を飲んで注文しないように(笑)
なんてことが指摘されています。

特に最近はコピーブランドの製品を個人輸入する人がいるらしく、それがオークションなどで転売されることもあり得ます。よくできた商品の場合、なかなか防御が難しいですね・・・ここもオークションのリスクではあります。

関連して、ちょっと面白いサービスがあります。


一見するとただの自転車の個人売買サイトなのですが、特徴的なのは、売主、買主共にStravaのアカウントを登録することが必要なこと。

そして、商品を登録する際には、Stravaに登録された自転車を選択することができます(登録されていない自転車も売ることができます)。

当該自転車のStravaの記録を見ることで、その自転車が盗品でないことや、乗車距離等を確認出来るということ。

もちろん、Stravaの記録はあくまで自己申告。記録をでっちあげようと思えば不可能ではないですが、事実上の信頼=シグナリング=としては相応に有効なのではないかと思っています。

例えばカーボンフレームの場合でも、直近まで乗れていたという事実自体がその商品の安全性をある程度示してくれますしね。

なかなか面白いサービスではないかと思ったのでした。

2016/01/06

日本人には理解しにくい「冬用タイヤ」の必要性

暗くてじめじめの冬

皆さんは日頃どんなタイヤを使われていますか?

私の見て回る限り、日本では、タイヤのアップグレードはとてもコストパフォーマンスが高いと認識されているように思います。

特にクリンチャータイヤであれば、各ブランドのハイエンドでも1万前後で買えることから、完成車からのステップアップとして、各ブランドのフラッグシップシリーズ、例えば

  • Continental GP4000
  • Michelin Pro 4
  • Vittoria Corsa
  • Panaracer Race
などを使われている人が多いのではないかと思います。

そして、一度これらのタイヤに履き替えたら、季節を問わずこのタイヤを使われる方が多いのではないでしょうか。

私もそうでした。ところが、イギリスではそうは行かなかったのです。

イギリスの冬、高級タイヤは使うべからず!

イギリスに来たのは2014年の秋、そのときはIRCのチューブレスタイヤを使っていたのですが、その冬になるとパンクが頻発。

友人から、「こんな高級なタイヤを冬に使うのは間違ってるよ」と言われてしまいました。

イギリスに限らず、ヨーロッパでは、冬になるとタイヤを冬用タイヤに履き替えるのが普通です。とはいっても、積雪や路面凍結のためではありません。なんてことはない気温でも、冬用タイヤは必要不可欠なのです。

理由は、雨と路面のゴミ。そうです、冬用タイヤ=パンク耐性が高いタイヤ、なのです。

ヨーロッパ、とくにイギリスの冬は雨が多く、その雨は泥、砂利、落ち葉などを道の外から運んできます。

ところが、この雨は、路面のゴミを洗い流すほど大量には降りません。

よって、路上には、多くのゴミが残された状態になってしまうのです。

また、湿り気のために、タイヤがゴミを拾いやすく、またゴミがタイヤに付いたままになって、回転する間にタイヤを傷つけてしまうのです。

どこかで、ある自転車チームが、タイヤに付いたゴミをチェーンで常に払い落とすことでパンクを防止する仕組みを導入していました。確かに効果がありそうに思えます。

日本の冬、特に晴れの日が多い太平洋側では、以上の条件はほとんど当てはまりません。
夏も雨は降りますが、その量で一気にゴミも流してしまいますし、一度晴れれば気温のため結構早く乾いてしまいます。

冬用タイヤってのは、日本では不必要な商品なのかもしれませんね。

ちなみに、私がメインで使っているのはContinentalのGatorskinです。

でも、泥や砂利でそんなにパンクするのでしょうか?

ところが・・・このようにパンク耐性が高いとされるタイヤを使っても、私はこの冬になって既に4回パンクを経験しています。しかもロンドンの町中で。

確かに砂利があるところもありますが、そこまで多くはありません。

この理由は、ガラス片。

イギリスのビールは今でも瓶で売られています。これらの瓶がポイ捨てされ、自動車に粉々に砕かれて大量のガラス片が路上に飛び散っているのです。

そして冬。

そうです、飲み会シーズンです。

多くの酔っ払いが路上に溢れるクリスマス休暇、路上には大量の「まきびし」が撒かれることに。
しかも年末のため、ロードスイーパーも休みがち。

はやく春にならないかな、と思う日々なのでした。

2016/01/05

【学生さんに】自転車事故のときに逃げてはいけないたった3つの理由【読んで欲しい】

自転車で交通事故を起こして人を傷つけたら、
  • 何より被害者を助ける。必要なら、119番に電話して救急車を呼ぶ。
  • さらなる事故が起こることを防ぐために、安全な場所に移動する。交通のじゃまになる自転車や荷物も移動させる。
  • 安全な場所についたら、警察に110番通報。
  • 救急車や警察が到着したら、指示に従う。
というのが、道路交通法(どうろこうつうほう)というルールで決まっています。

事故を起こしたのに、被害者を残してだまって立ち去る、逃げてしまうのは、いわゆる「ひき逃げ」とされ、ただの事故とは比べものにならない悪い犯罪とされています。

「そんなこと知ってるよ」という人は、多いと思います。

細かいルールは知らなくても、事故を起こして逃げたらいけない、ってのは、当たり前のことですよね。

ほとんどの人が、事故を起こす前は、「ひき逃げなんて、やらないよ」と考えているはずです。

でも、実はそうでもないのです。

2016/01/04

Sir Dave Brailsfordという人 - 選手としての個人的経験に依拠しない専業マネージャー

「帝国」とも称されるTeam SkyのジェネラルマネージャーSir "Dave" Bralsford氏。Team Skyの華々しい活躍はよく知られる反面、この人がどういう人なのかは、日本ではあまり知る機会がなかった。

UKに住むようになって、Wiggins, CavendishそしてFroomeといったスタープレイヤーもさることながら、このBrailsford氏こそがこの国の大躍進の屋台骨を担っていることを様々なメディアで目にするようになった。

サイクリストと個人的キャリア<プロフェッショナルマネージャーとしてのキャリア

まずこの人のキャリアをざっと見てみる。ネタ元はおなじみWikipedia
  • 23歳までフランスのスポンサードアマチュアで選手として活動していたものの、記録されるような結果はなくUKに帰国、スポーツサイエンスと心理学、そしてMBAの学位を取得。
  • その後は自転車の商社で暫く働くも、1997年にBritish Cyclingが宝くじ(スポーツくじ)を導入する際にそこに雇用され、ロンドンオリンピックに到る選手育成プログラムを手がける。
  • 2010年からはチームスカイの監督となる。
  • オリンピックへの貢献をたたえられ、ナイトの称号を授与されている。
という流れ。

まず印象的なのが、この人がサイクリストしての個人的キャリアをほとんど有さない点である。

一般的にも、名選手と名監督は異なると言われる。しかしながら、日本における実感として-例えばプロ野球などを例に取れば-やはり選手として一定のキャリアがなければそもそも監督としての前提を欠くと見られている節がある。

次に、そして最も重要に思われるのが、この人の監督としてのリソースが、スポーツ科学と経営学という専門教育に由来している点である。

スポーツ科学、心理学について、監督業に有用なのは言うまでもない。
しかし経営学である。日本のスポーツ監督、あるいは競技団体のマネージャーに、この点について専門的な知見を有している人がどれだけいるのだろうか。

この点について少し考えてみたい。

経営学=リソースの配分

経営学。単純化して言ってしまえば、組織にリソースを調達し、それをどう配分して活用するか。これを最適化する学問といってしまえばおおよそ間違いではないように思われる。

そして、このリソースは、別に自前である必要はない。自己資本でもいいし、他人資本でもよい。内製してもよいし、外部から調達してもよい。

最適な人材/手段を、いかに柔軟に調達するか。

ここには自前主義というのは存在し得ない。いかに選手として有用な人間であっても、それが監督の前提であるということはない。少なくとも自転車の世界で彼自身が実証した。監督は選手コミュニティの外から調達してきて構わないのである。

また、サイクリストの経験に基づく独自のノウハウはExclusive、決定的な地位を有しない。常にこの経験は他のジャンルの専門家による客観的な検証に晒される。
そして、有効とあれば他のジャンルの専門的な知見を大胆に取り入れる。
その知見は、一見無視できるような小さなメリットのために贅沢に活用される。所謂Marginal Gain Approach。

この手法を駆使して、彼は20年かけてUKを世界有数の自転車競技大国に育て上げた。長いとみるか、短いとみるか。

翻って我が国を見ると、近年では、選手として偉大な結果を残した競輪選手が監督から「解任」されたとして、JCFとの訴訟に発展した事案がある(和解済み・リンクは監督側代理人の説明)。

私は本件の内実について具体的な知見はないが、この「解任」を巡る議論-契約上の権利義務関係とは別に-において、経営的知見に基づくマネージメントにかかる議論はあったのだろうか。少なくとも監督サイドにそのような専門的キャリアを得た形跡はないようである。

断っておくが、以上は、経験というキャリアが無用という趣旨ではない。

しかし、総監督の資質とは関係ないのもまた確かだろう。

経験、あるいは実績といった要素は、必要な場面において総監督が調達する客体である。この要素が総監督の資質を決めるわけではないし、むしろこれが前提となってしまうことは、適切なリソース配分のための手を自ら縛っていることになる。

専門へのTrustはあるか

Brailsford氏のような総監督が活躍するためには何が必要なのだろうか。

そこに必要なのは専門への信頼-Trustではなかろうか。

Trust 一般に信頼と訳されるが、これは単なる感情的なものに留まらず、UKでは法的な意味を有する伝統ある言葉。法的な意味では、信託と呼ばれる。UKではこれが社会の背骨にあり、アダムスミスの分業論の伝統と相まって、専門化が進んでいる。

専門家=受託者(Trustee)は、委託者(Settler)から委託を受け、受益者(Beneficiary)のためにその全力を尽くす。受託者である専門家は、その専門的な能力を、受益者の利益だけのため自己の利益を排除して遂行する。そのような受託者に、委託者/受益者は信頼して任せる。細かい指図はしない。

しかし、そのような高度の裁量を有する受託者は、当然ながらふさわしい専門性を有さなければならない。そして、任された仕事が高度なプロジェクトになればなるほど、その専門性とは、リソース=他人の知見 を調達し、適切に割り当てるという作業に特化する必要がある。

言ってしまえばプロ経営者である。国家プロジェクトであるスポーツ養成に必要なのはこのような信託されたプロ経営者なのではないか。

翻って見るに、我が国にはこのような意味での信頼はあまり見られない。一見、専門性を有する人材は存在し、それは尊重されているように見えるが、そこに信じて任せるにはなかなか到らない。というより、その信じるための前提が理解されていないのだ。

上記のように、専門的知見よりも経験実績、というのも専門への信頼がないことの1つの現れだろうが、それは表層に過ぎないと思っている。
私にとってこれが最も典型的に現れたのは、オリンピックのロゴ騒動。

この騒動で最も問題だったのは、パクリ疑惑でもなければ、「耳打ち」疑惑でもない。究極的には、複数の立場を兼任する人物を配置し、それぞれの利益が対立する状況で仕事をさせていたその構造自体が問題だったと考えている。

上記の通り、Trustの信頼を支える構造には、2つの要素がある。
  • 受益者の利益のために
  • 自己の利益を排除する
ここで決定的なのは後者だ。前者をベストな形で達成するためには、後者は徹底的に排除されなければならない。前者の犠牲の下に後者を手にいれる、あるいは前者と後者の利益を「調整」するということはそもそも入り口からしてNGなのだ。そのような可能性を生じさせる状況はスタート時点で排除しなければならない。

今回のオリンピックロゴ騒動はどうか。事務局としての立場、広告代理店から派遣された立場、そしてロゴ選考委員としての立場を兼ねていた人物が存在した。

いかに優秀な人でも、このような立場を兼ねた場合、受益者のベストインタレストを追及することは意識的のみならず無意識のうちに阻害される。信託の考えは、このような経験則にたっている。そして、案の定そうなった。「たまたま」最終的に選ばれた作品の選択には影響がなかったかもしれないが。

我が国の国家プロジェクトにおいて、このような体制が容認されていること自体、信頼の前提を欠いているというのが、私の考えだ。

我が国においてプロフェッショナルのスポーツマネージャーが登場するのは、もう少し時間がかかりそうに感じている。

2016/01/03

初日の出ライド/The Broomway 2 - おまけ

というわけで初日の出ライドは無事に終わったわけですが、目的地のThe Broomway周辺はちょっとした不思議スポット。個人的にも終着駅周辺に妙に執着を示してしまう()ところがあり、簡単にご紹介。

周辺は軍用地(射撃場)


BROOMWAY





この海岸は大変遠浅であることから、軍の射撃場に使われています(現役)。
ただ、常時使用されているわけではないので、訓練時以外は、通行権のある道路については、一般に開放されています。

Public Rights of Way
(施設のホームページ)



この辺が施設管理者の裁量ではなくきちんと法令(Bylaw)に基づいているあたり、UKにおける通行権の重みというのが窺い知れますね。

この通行可能な場所以外は、不発弾が埋まっている可能性があるため立ち入りは厳禁。Broomwayも踏み外すと爆弾が落ちているかもとか・・・コワイコワイ


基地入り口。赤旗が振られている時以外は、普通に入ることができます。

終着駅鉄道解体基地

上の地図をご覧になれば分かるとおり、この施設内には、終着駅であるShoeburyness駅から謎のレールが伸びています。
元々、この場所は軍用品の輸送のために使われていたようですが、近年ではもっぱら車両の解体場となっているとか。



終着駅からこんな感じで専用線が伸びてます。萌。

終着駅



前にもご紹介しましたが、UKのNational railでは基本的に輪行袋を使う必要がありません(地下鉄などはまた別のルール)。

このように車いすスペース兼自転車スペースに自転車を置いてしまえばOK。この日は正月ということもあり最後までガラガラ。

Shoeburynessから出る電車は、通常、London Fenchurch Streetへ向かうのですが、この日乗った電車はレアキャラのLondon Liverpool Street行き。週末にしか使われない渡り線を通って別の路線に乗り入れます。元々こっちの方が家に近いのでラッキー★

2016/01/02

日本における国際サイクルツーリズムの可能性?/デービッド・アトキンソン 新・観光立国論

UKで暮らして1年余り、友人らとライドしたり、近隣国に出かけていくうちに、改めて日本の自転車ライフについて考えることが増えました。

今日は、このような目線から、日本における国際サイクルツーリズムの可能性について考えてみたいと思います。

私が知る限り現時点ではまだマイナーな日本の国際サイクルツーリズム。ポテンシャルは高く、改善可能も点は多くあるように思えます。体感ベースの話に過ぎませんが、おつきあい下さい。

ネタ本:デービッド・アトキンソン 新・観光立国論


ヒントはちょっと前に話題になった本。
私がこの人を知ったのは日本を離れてUKに暮らすようになってから。
英国人、「おもてなし至上主義」日本に違和感 | レジャー・観光・ホテル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準



はじめての海外生活に入り、日本という国はさほど関心を集める国ではないな、と実感し始めていた頃。指摘はすんなりと「落ちた」のが印象に残っています。

というわけで、年末の時間、著書を読んでみることにしました。電子書籍で購入可能。230ページほど。3時間程度でサクサクと読むことができました。
個人的な事情として、KindleはAmazon.comのために使用されているので、Sony Readerの方で購入。

内容のエッセンスは上記ウェブのインタビューにコンパクトにまとまっていますし、Amazonの書評にも様々なコメントが並んでいます。これらを眺めて頂ければアウトラインはご理解頂けると思います。

長所を客観的に把握し、それを高く売れる相手を探し、その人にカスタマイズして徹底的に売り込め

本書には様々なメッセージが込められていますが、私なりにまとめれば要するにこういうことではと。
  • 長所を把握
    日本人内部の思い込み=情緒 を排除し、客観的な要素を国際比較して行うこと。
  • 高く売れる相手を探す
    金を落としてくれそうな人をターゲットにしろということ。
  • カスタマイズして売り込む
    今のままを見て欲しい、分かって欲しいというナイーブな気持ちではなく、長所をターゲット目線で積極的にアレンジしろということ。
著者の「おもてなし」を筆頭とする日本人が想起するアピールポイント(治安の良さ、etc)への批判。日本人の自己認識は客観性を欠き、売上へのインパクトも小さく、しかも自分を変える気がないというかなり辛辣なものです。

しかし、筆者は同時に日本には客観的にもかなりの強みがあるとも明言。欠けているのは「調整」であると強調しています。

そこで、このような視点から、日本のサイクルツーリズムの可能性を考えてみようと思いますが、まずは前提として、ヨーロッパでどんな感じなのかを簡単にご紹介。あくまで私の見ている周りの話ではありますが。

ヨーロッパ人サイクルツーリストはどんな人たちなんだろう

ヨーロッパでのサイクルツーリスト。何を好み、どんな特徴があるのでしょうか。
まずはこの動画をご覧頂くのがいいと思います。


GCNはUKのメディア。この視聴者による評価になりますが、概ねヨーロッパ人の感覚を反映しているとみてよいと思います。これによれば、順位は次の通り。

  1. フランス
  2. イタリア
  3. アメリカ合衆国
  4. ベルギー
  5. スペイン
  6. オランダ
  7. オーストラリア
  8. イギリス
  9. ニュージーランド
  10. スイス
コメントを聞く限り、自然、サイクリングインフラを要素として挙げつつ、これらの多様性と自転車文化の層の厚さが決め手となっている印象を受けます。

次に、どのような人がターゲットとして想定されるのでしょうか。

金も余暇ももってる

まずなによりも。各国の一人当たりGDPが高いのはいうまでもないですが(適当にググってね)、自転車を趣味にする層はその中でも中上位層に位置すると推測されます。

ウェットな冬を逃れ南方の島へ 英ロードバイクファンがリードする自転車合宿産業 - cyclist



例えばこの記事。
イギリスではこのロードバイクブームをして「サイクルスポーツは新しいゴルフだ」とよく形容されるのですが、30~50代のビジネスパーソンたちが高価なバイクボックスを携えていそいそと空港に集合している姿はまさにちょっと前までのゴルファーそのものですね。
私の実感も同様。
最近参加したブルベでも、参加している人は中年以上が中心。そしてバイクはいうに及ばず、それ以外の細かいところに色々金がかかっている。
フランスに行った際も、TDFを待ちつつ峠を登っている人の多くはお金も余暇もある人ばかりです。

ただし、これを裏返すと、目が肥えており要求が高いとも言えそうです。

デービット氏も、著書の中で、日本人のホスピタビリティは決まったマニュアル通りでは手がこんでいるが、柔軟な対応には欠けると言及されています。自転車乗りの多くが自由な行動を好む・・・のかどうかは分かりませんが、必ずしも現在の日本の環境が彼等にとって満足のいくモノとは言えないかもしれません。これはもう少し時間に考えてみようと思います。

山が好きだ!

日本の自然が世界の中で飛び抜けているかどうかは人それぞれの評価と思いますが、事実として言えることはとても山が多く、かつそこへのアクセス&クライムのルートがよく整備されていること。

多様性もあります。これはまさに上記の要素にマッチします。

フランスとイタリアがサイクルツーリズムの目的地でワンツーフィニッシュ。その多くがアルプス、ピレネーといった山岳に集まるのであれば、この要素はヨーロッパのサイクリストにとって魅力的な要素になり得る-そうでない人もいるでしょうが-と思います。

私の周りでも、実際に多くの自転車乗りがバカンスにアルプス、ピレネー、そしてマヨルカ島などに出かけていきます。UKにはあまりいい山はないんですよね。

ただし、後で述べるように、単に山があるだけなら敢えてそこに行く人はあまりいないでしょう。このような環境は調整できるものではありませんので、他の調整できる要素で魅力を加える必要があるように思えます。




次回は、これらを踏まえ、日本の魅力と調整を要する場所について検討してみようと思います。つづきまーす。

2016/01/01

初日の出ライド/The Broomway 1

あけましておめでとうございます。
2016年になりましたね。皆さんにとってよい1年になることをお祈りしつつ、私にとっての今年の誓いをたてるべく、初日の出を拝みに行くことにしました。

計画は前回の記事の通り。やはり本命のThe Broomwayに行くことに。
距離にして75キロ(+駅まで5キロ)、4時間も見ておけば十分でしょうという計画。

準備


ロンドンを脱出してEssexに突入、途中いくつかの街を抜けつつ、テムズ川河口のエスチュアリーの町、Southendへ向かうルート。アップダウンも緩やかで、ほぼ平坦といっていいと思います。



目的地、The Broomwayの入り口となるWakering Stairs ここの日の出は午前8時3分とのこと。走行距離から逆算し、午前4時に出発すれば十分だろう(時速20キロでちょうど8時)という計算。

ただ、この日は正月。多くのリスク要因があります。

  • 酔っ払い運転
  • 空き瓶のポイ捨て→割れてトラップに
    日本が瓶の飲料をほぼ駆逐したこと、この点においては大変有用です。
  • イレギュラーな公共交通機関
    →これは事前に調べれば分かることですが
また、前日までの季節外れの暖かさ(最低気温10度以上)とうって変わって、この日の予想最低気温は午前6時ころの2度。十分な防寒と補給が必要です。前者は服装でなんとかしますが、後者については、店が一切開いていないことから、最初から最後まで全て手元で済ませねばなりません。

せっかくの機会、リタイアというのもつまらない。そこで、いつも以上に念入りに、次の通り用意しました。

バイクの装備


  • Garmin Edge 1000
  • Xperia VL
    使い古しのスマートフォン。OSMAndを入れての音声ナビ用です。
  • Timbuk2 トップチューブバッグ
    • クッキー 1袋
    • ジェル 4個
    • コンパクトデジカメ
  • スマートフォン
  • Gopro Hero2 ハンドルマウント
  • Gopro Hero4 初日の出TimeLapse用
  • ライト
    • Cateye Volt 400
    • Cateye Volt 300
    • Owleye HighLux 30
      フロントハブマウント上に設置
    • Lezyne Micro Drive
      ヘルメットに設置
    • リアライト
      サドル、シートポストの2燈とヘルメットに1燈
日の出まで4時間のライドとしてはかなり保守的な用意ではないかと思います。

服装

  • アンダーウェア Tranxtex ロングスリーブ
    御徒町のアートスポーツで購入。ここでしか取扱いがないとか?
    私が買ったのは少し異なりますが、新しいモデルでしょうか。
  • Rapha Classic Club Jersey ロングスリーブ
  • ハードシェルのウィンドブレークジャージ
  • ウィンドブレーカー
  • Castelliの最も分厚い手袋(?)
  • Pearl Izumi ウインドブレークシューズカバー
これはほぼ問題なかったのですが、唯一の弱点はシューズカバーでした。ここだけ圧倒的に貧弱。重ね着用のカバーを追加で買うことにします。

スローペースはかえってやっかい

心配されたパンクもなく、序盤はほぼ無風とあって時速30キロ程度で進みます。
これでは早すぎる、海岸で長く待つのは嫌・・・ということで、少しペースを落としたのですが、これが裏目に出ました。

というのも、スローペースでは、発熱が追いつかない。40キロ地点くらいで少し息切れ。補給も追いついていなかったのかもしれません。とにかく熱の奪われ方が半端ない。

ある方が「毒の沼地」と仰っていました。頭では分かっていましたが、改めて実感。

最初は着ていなかったウインドブレーカーを羽織り、補給食を囓りつつ進行します。

そして息を呑む景色!

そんなこんなで現地に到着したのは午前7時30分ころ。
UKでは初日の出を拝むという習慣はないらしく、ほぼ無人。息を呑む景色を独占することができました。
・・・
正面に伸びる「公道」
おもむろに、一人のカメラマンが、その道へと踏み込んでいきます。
30分たっても戻ってきませんでした。島に渡ったのでしょうか。

パノラマ写真。正面から左奥に道が続きます。
8時3分、初日の出
BROOMWAY






寒かったけど来てよかった。