2015/08/27

SRAM Red eTap Wireless

SRAM Red eTap Wirelessコンポーネントが発表されましたね。
発売は2016年春とのこと。

https://www.sram.com/sram/road/family/sram-red-etap

既にいろいろなメディアに露出していますが、個人的にすごいツボにきたのでメモ。


SRAM's eTap: Shifting finally makes sense - VeloNews.com




操作方法について。ダブルタップとは異なりますが、

「右でリアのギヤを重くし、左のボタンでギヤを軽くする」
「両方同時押しでフロントの操作」

というシンプルな操作方法を採用しています。笑ったのが次の記述。
Shimano: On the right side, press the bottom paddle for a harder gear and the upper button for an easier gear. On the left side, push the upper button for a harder gear, and the lower paddle for an easier gear.(右側では、パドルを押すことでギヤを重くし、上のボタンを押すことでギヤを軽くする。左側では、上のボタンを押すことで ギヤを重くし、下のパドルを押すことでギヤを軽くする)
SRAM eTap: Press the right button for a harder gear, the left button for an easier gear, and both for a front shift.(右側のボタンを押すことでギヤを重くし、左側のボタンを押すことでギヤを軽くする。両押しでフロントをシフトする)

Shimano: 40 words.
SRAM: 21 words.
もっとも、このように機械式と全く違う設計を採用することはかなり勇気がいるように思えます。シマノもカンパも基本的に機械式と同一の操作方法を採用しています。このあたりは新興のSRAMならではというところでしょうか。

この記事はどちらかというと各社の設計理念等について論評する内容。本製品の特徴についてはこっちの記事のほうが詳しいですね。
SRAM comes out swinging with Red eTap - VeloNews.com




Key points
– It’s electronic.
– Wireless with a custom protocol (no Ant+ or Bluetooth) called Airea.
– New shift logic — only two buttons, left shifts to easier gear, right to harder gear, press both for front shift.
– Quick setup, complete build in less than 15 minutes.
– Extra shift buttons, called Blips, available (including TT setup).
– 45 minutes to charge batteries, 1000-kilometer run time.
– Weight within spitting distance of Red mechanical.
– Only cable-actuated brake levers are currently available.
15分でセットアップ、というところは初回だけの話ですが、そりゃ簡単ですよね。シマノのようなサテライトスイッチも用意されている模様。
45分の充電で1000キロ、60時間のランタイムということです。、前後のバッテリーは共通なので使い回しが利く模様。

重量について、簡単に比較する表をでっち上げてみました。
出典 9070 Di2および9000についてはroad.ccの記事
eTapについてはCyclingweeklyの記事
Red機械式についてはオフィシャルサイト

よくわからないのが、Cyclingweeklyの記事では、総重量はメカニカルより137グラム軽いとされているところ。ワイヤリング等は当てずっぽうで表を作っていますが、逆転するほど軽いのでしょうか。

GCNのビデオによれば、シフター、前後ディレイラー、充電器とUSBスティックで1660ドルということです。




GCNの解説。フロントの変速はかなりスムーズに見えます。

とりあえず思ったこと

  • 価格は最初にしては頑張ったのではないでしょうか。勿論、安いとは到底いえません。
  • Di2と比較しても軽さのアドヴァンテージはありそう。
  • 電動というルビコン川を渡ったのであれば、無線になるのが自然の流れでしょう。シマノはどうするんだろ?
  • 耐久力について、GCNのビデオでは開発者が自信満々に語っていました。ただ、実際の所はユーザーレポートを待たないと分からないですよね。
  • この操作だと、飲料を飲みながらのシフトチェンジには制約がある。プロは実戦で使っているということだが、何か言われなかったのでしょうか。
  • これに油圧式が組み合わされば、かなり理想型に近いコンポーネント。
発売まではまだかかりそうですが、大変楽しみ。

2015/08/25

アルプス(7) テレグラフ-ガリビエ往復

エタップ・デュ・ツール参戦記を挟んでだらだらと書いてきましたが、今回でネタ切れ。

エタップが終了した翌日、7月20日は、丸一日完全に宿で休養。自転車の洗浄などを行いました。筋肉痛よりも足の日焼け跡の痛さの方がこたえます。

翌21日はテレグラフ経由でガリビエへ。
以前はブリアンソン側(南側)から登りましたが、今回は逆サイドの北側からのコースです。

St Jean de Maurienneからの往復
この日も気温は35度程度。とにかく暑いのですが、昨日の休養もあって、テレグラフではかなり快調に飛ばします。
テレグラフ峠

いつもあっさり千切られるP君(スイス人)、F君(イングランド人)、M君(ウェールズ人)を途中で抜き返し、グループ内3位でテレグラフのてっぺんへ。

峠の茶屋でコーラを買おうとおもったら・・・3ユーロ・・・だと・・・このあたりは万国共通ですね。買いましたけど。

テレグラフ峠という名前は、過去に信号場(電信ではなく、腕木式!)があったことに由来しているとか。国境地帯ならではの由来ですね。

ここから少し下ると、スキーリゾートとして有名なヴァロワールの街。スーパーもあったりしますので、補給するには最適。

ヴァロワールを過ぎると、本格的なガリビエの登りに。



序盤は6,7パーセントの登りですが、後の方になるとつづら折りの急傾斜が増えてきます。

頂上の手前1キロ程度の場所に、ショートカットのためのトンネルがあります。そこから峠までは、反対側同様、10%超えの急斜面。標高もあいまって苦しいのですが、さすがにこのキャンプで鍛えられたのか、さほど苦も無く登ることができました。

ガリビエ・ファイナルクライム!

・・・手抜きを覚えたとも言えます。

というわけで二度目のガリビエ頂上。
アニェル峠もそうでしたが、この峠は両サイドに大きく視界が開けていて、壮観。

ガリビエ南側のパノラマ写真


ボネットは、標高こそ高いのですが、山の中すぎるのか、ただ下り斜面が見えるだけで、あまり面白くありません。イゾアードは周りも険しいのであまり視界が開けず。

暫く休憩して下り。しかし、あまりの暑さ&エネルギー不足のため、ヴァロワールで停車して補給。

フランスのスーパーには、日本のお総菜のようなものや、イギリスのサンドイッチみたいな即座に食べられるものはあまりおいていません。チーズとかハムとかバケットとかを買って即席サンドイッチを作って食べることにします。

少しテレグラフに登り返し、下って出発点へ。

パワーメーターの電池が切れたためデータがありません。
お疲れ様でした。

2015/08/19

(典型論点)一輪車は道路交通法上の軽車両なのか

「一輪車は車道を走れますか」
「一輪車は自転車の仲間ですか」
「一輪車は軽車両ですか」

というよくある質問があります。

実はこの論点、道路交通法を読み下すだけでは簡単には解けない問題。
ちなみに他の法律では他の定義がありますが、ここでは割愛します。

Google先生にきくと、上位の検索結果では、大きく分けて

「法2条の軽車両の定義に該当するから軽車両だ」
「軽車両ではなく道路交通法の適用はない」
という2つの回答が並立しています。

道路交通法の文言からは分かりにくい

軽車両及び自転車の定義は、道路交通法2条に定められています。
十一  軽車両 自転車、荷車その他人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽引され、かつ、レールによらないで運転する車(そり及び牛馬を含む。)であつて、身体障害者用の車いす、歩行補助車等及び小児用の車以外のものをいう。
十一の二  自転車 ペダル又はハンド・クランクを用い、かつ、人の力により運転する二輪以上の車(レールにより運転する車を除く。)であつて、身体障害者用の車いす、歩行補助車等及び小児用の車以外のもの(人の力を補うため原動機を用いるものであつて、内閣府令で定める基準に該当するものを含む。)をいう。
まず11号の2、自転車の定義からみると、頭のほうに「二輪以上の車」というのがあるので、この時点で一輪車は除外されます。

しかし、自転車に当てはまらないからといって、軽車両に当てはまらないとは限りません。実際上、自転車の交通ルールはほとんどは軽車両の交通ルールと同一なので、軽車両に該当するかどうかは重要なポイントです。

そこで11号見るに、軽車両とは、自転車、荷車以外にも、
人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽引され、かつ、レールによらないで運転する車(そり及び牛馬を含む。)
であって、ただし、
身体障害者用の車いす、歩行補助車等及び小児用の車以外のもの
と定義されています。

普通に読めば、一輪車は、人の力により運転する車に該当するので、軽車両にあたるようにも読めてしまいます。

実際、荷物などを載せて押して進むタイプの「一輪車」は、軽車両に該当すると考えられているようです。

警察の考えと思われるもの - 遊具であり(軽車両ではない)

これに対し、事実上の公定解釈のネタ本といえる、
  • 16-2訂版 執務資料 道路交通法解説 道路交通執務研究会 編著 野下 文生 原著
には、次の記載があります。

道路交通法2条の解説

まず、道路交通法2条の11号の2、自転車の箇所の記載には、次の記載があります。
なお、人の力により運転する二輪以上の車・・・であるから、リンタク、買物用三輪車、足踏式四輪車は自転車に該当するが、一輪自転車(法76条3号参照)は、この法律にいう自転車には該当しない。
これは「二輪以上の」という文言から、当然のことのように思えます。

他方で、11号の軽車両の箇所には、特に一輪車についての言及はありません。

さて、上記の自転車の箇所の解説には、「法76条3号参照」(ママ)という記載があります。
これは何のことなのでしょうか。

道路交通法76条4項3号の解説 

実は、道路交通法76条3号(特に項番号を付けない場合、1項と読むのがお約束です)という条文はありません。おそらく、これは、同条4項3号を示しているものと思われます。
4   何人も、次の各号に掲げる行為は、してはならない。
三  交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること。
この箇所の解説には、次の記載があります。
球戯をし、ローラースケートをし、又はこれらに似たような行為という意味である。これらに似たような行為としては、スケートボード、アイススケート、バドミントン、羽根つき、石けり、フラフープ、凧上げ、鬼ごっこ、竹馬乗り等を挙げることができる。
図のようなローラースルーは、軽車両ではないかといの疑念をもつが、その構造、利用の方法及び実態、型式等から判断した場合、法にいう車というよりも、ローラースケート等と同様に、子供用遊戯道具であって、本来道路外の場所で用いるべき用具と解される。
一世風靡!ナツカシモノ
ローラースルーGOGOより
一輪自転車は、自転車に該当するのではないかとの疑念があるが、これは自転車の要件を欠いている(法第2条1項11号の2参照)ので、この法律上では、単なる遊具又はスポーツ用具と解さざるを得ない。
この本によれば、結論として、上記のようなローラースルーと同様、子供用遊具であると考えられているようです。

論理の飛躍 - 自転車じゃない→単なる遊具又はスポーツ用具?

・・・なるほど、自転車じゃないから道路交通法上は遊具・・・ってこんなので納得できるわけないでしょう!
自転車じゃなくても軽車両の可能性はあるわけで、自転車であることを否定しても、軽車両にも該当しないことの説明がさらに必要です。
上記説明はあまりに論理が飛躍しているように前々から思っていました。
冒頭に引用した弁護士の見解も同様なのですが・・・

他方で、もう1つ前の段落には、もうすこし実質的な説明があります。
その構造、利用の方法及び実態、型式等から判断した場合、法にいう車というよりも~
という点。要するに、道路交通法の諸ルールを適用するようなモノなのか?という実質判断が、法2条にいう自転車や軽車両の文言の定義より前にあるということを上記記載は示しています。

軽車両ではないという結論を採るにしても、理由付けとして「自転車じゃないから」で完結するのはおかしい

というわけで、右往左往しましたが、結論として、警察は、一輪車は軽車両にはあたらず、遊具として道路交通法の適用を除外しているものと考えられます。

しかし、その理由付けとして、「自転車に該当しないから遊具だ」というのは、あまりに安易にように思えます。

実質的な理由付けは、自転車該当性有無ではない。そもそも、第2条の定義を文言だけよめば、むしろ軽車両に該当すると考える方が自然。現に、そのように考えている人が多いのは、冒頭に述べた通りです。

そうではなく、一輪車の使用実態と、道路交通法の目的(第1条参照)とを照らし合わせて、本当に一輪車に交通ルールを強制するほどのモノなのか、といいう実質的な理由から考える、というのが、本当のところのように思えます。

・・・とここまで書いたのですが、実は、手元にある資料が、上記「執務資料」しかないので、この最終段落は実は推測です。使用可能な判例データベースでも調べたのですが、この点に関して述べている判決、法律雑誌は見当たりませんでした。

というわけで、私の考えは上記の通りなのですが、この点について書籍・論文等の出典等をお持ちの方は、是非教えて下さればと思います。

2015/08/17

エタップ・デュ・ツール 2015 参加記 (5) 最終クライム~ゴール

クロワ・ド・フェールの下り~モラールの登り

この日最大のスペクタクルは、クロワ・ド・フェールの下り。
つづら折りの下りを時速50キロ程度で一気に駆け下りていきます。

天気予報では、この時間帯から雷雨の可能性もあるとのことでしたが、実際の天気はかんかん照り。一応ウインドブレーカー代わりにレインジャケットを羽織ります。

長かった登りも下りはあっという間。すぐさま次の登り - - に向かいます。

少し下ってモラールの登り。道ばたでレインジャケットを脱ぎポケットに収めて登り。下りきった所でまだスピードが乗っている人が多いので、停車には気を遣います。

このあたりから暑さと疲れでかなり余裕がなくなってきます。幸い時間と食料は十分にあるので、無理することなくテンポペースで刻みます。

写真も撮らなくなり・・・後はムービーをご覧下さい(^^ゞ




辛いときこそ応援が力になります。モラールの登りでは、途中で地元の方がホースで水を掛けてくれました。

ラ・トシュールの登り

公式Webより
最後のラ・トシュールの登り。スペック的にはそこまででもないのですが、疲労によりペースはがくっと落ちます。

さらに失敗したのが、ボトルに十分に水があるからと、直前のエイドをパスしたこと。確かにボトルには水があったのですが、腹にもう少し給水しておくべきでした。

登りの入り口は、スタート地点のサン=ジャン=ド=モーリエンヌの町外れ。多くの市民が出迎えてくれます。道幅も細く、まさにツール・ド・フランスの選手になった気分に!ここはかなり感動。

ホテル街に突入。ゴール手前はこれまたツール本番さながらに両側が柵でガードされ、観客の中をゴールに目指します。

最後の力を振り絞って時速50キロちょいでスプリント。GoProもオンにしていいシーンが撮れたかな・・・と思いきや、ゴール手前数百メートルでちょうど電池が切れてしまいました。

そしてゴールと同時に私も電池切れ。ついでに、Power2Max(パワーメーター)もちょうど電池が切れたことも後から判明しています。

完走後に貰えるメダル。
持参したビールと共に★

決して難しいコースではない

終わってしまってからの感想ではありますが、振り返って考えると、このイベントは、決して難しいコースではないと思います。

完走を目指すアマチュアサイクリストにとっては、ペースをきちんと刻むこと、補給を十分にとること、エイドで無駄に時間を取らないこと等をきちんとこなせば、決して難しいコースではないように思いました。

・・・まあ、キツいことには変わりありませんが。

記録

  • 出走者 12166人
  • 完走者 9974人
  • 順位 3500位程度/9974人
  • タイム 約8時間とちょっと
  • スプリントポイント順位 900位くらい/9974人
  • グランドン登りの順位 2000位くらい/9974人
ちなみに最も速かった走者のタイムは、4時間52分
同じコースのTDF19ステージの最も遅いタイムは、
160.ITAGUARNIERI Jacopo93TEAM KATUSHA04h 53' 23''

ということです。プロはやっぱり違いますね。

反省点とか

実はあまり失敗したと感じた点はありません。

途中で前方が渋滞でブロックされたり、給水に時間を要したりした結果、前方スタートのの人より時間をロスしたのではないかという思いは無くはないですが、これは不可抗力なのでしょうが無い。グランドンの登りの記録に照らせば、これらの条件がよければ、もう少し総合順位は高かったのではないかと思います。

概ね満足のいく結果だったように思います。

他にどんな方が参加していたのかな?

以上で私の記録はおしまいですが、参考までに、他の日本人参加者の方々のブログ等を探してみました。
こちらはローカルYoutubeチャンネル による当日の様子

2015/08/13

エタップ・デュ・ツール 2015 参加記 (4) 本番スタート!

出走時間まで1時間ほど出走列で待機。時間がくると、アナウンスと共に、スタートラインに向かってそろそろと移動し始めます。

(前回)
エタップ・デュ・ツール参加記 (3) 出走前、現地での準備

スタートラインへ移動中
我々は特に後方だったため、スタートラインまでは1kmほど移動する必要が。
移動中は徒歩でなければならないという決まりはないので、皆またがって移動します。スローペースのため、おっちょこちょいな人が立ちゴケをするシーンも。一度巻き込まれそうになりました。

ここでケガしてはつまらないので、十分注意して移動しましょう。

スタートライン周辺には地元の方がたくさん応援に来てくれています。これだけでもテンションが上がります。

コースプロファイル



Paysage du jour / Landscape of the day - Étape... by tourdefrance

Col du Chaussy (ショシー峠) 1533m

スタート直後数キロで、直ちに第1の峠、Col du Chaussy (ショシー峠) 1533m に突入。

公式webサイトより
 この区間は、先に出発した人がペースダウンして前をブロックする形になる一方、同じグループの元気な人たちがハイペースで登り始めるために、集団が落ち着きません。

自分のペースをつくって登るのにやや苦労します。

私はというと、目の前にオーストラリアフラッグ(ゼッケンには国旗がプリントされています)の女性がきびきび登っていったので、その人にペースを併せてクライム。

スタートの興奮&カフェインドリンクの効果もあって、心拍数は170代後半で安定。(主観的に)飛ぶように登ります。

もちろん、来るべき後半の苦しみを思えば、ここで抑えるのが筋なのでしょうが、楽しいのはしょうがない。

この左上が頂上だったように記憶
数千人のライダーが列をなして登る様はまさに圧巻
第1エイド
登り切ったところで第1エイド到着。給水だけですが、炭酸水も貰えます。さすがヨーロッパ。

ボトルに炭酸水を補給するとともに、まだ残りが入っていたペットボトルが捨てられていたので、そこからロングスリーブジャージに給水(?) とにかく暑さ対策だけは十分に。

ショシーの下りは当初は順調に思えたのですが、途中で目の前に渋滞が出現。やむなく停止。

前から伝わってきた話によると、前方で落車があったということ。

渋滞~
ここで20分くらい徒歩を余儀なくされます。

落車はかなり前だったようですが、途中で鞍部 - 下りから一部登ってまた下る箇所 - があり、ライダーが再発車に少し時間を要するため、渋滞が発生していた模様。

この箇所を除けば、事故による目立ったトラブルを見かけることはありませんでした。

La Chambreを出てすぐこの辺
続くエイドステーションでは食べ物を補給。ナッツ、バナナとコーラを頂いて再出発。
ここからはグランドンの登り口まで暫く平坦が続きます。

この頃には目の前にゼッケン12000番台の人たちが目立つようになります。適宜小集団を乗り換えつつ、順調に進行。

途中、北行きから南へ折り返すポイントの近くにスプリントポイントがあり、そこでちょっとだけダッシュ。結果は9000人中900位台。

南へターンし、給水ポイントを過ぎると、いよいよグランドンの登り。
この給水ポイントでは、エナジードリンクの粉をもらって入念に準備。
多めに水を飲んでいたので、トイレも済ませます。


Col du Glandon (グランドン峠) + Col de la Croix de Fer (クロワ・ド・フェール峠)

この2つの登りはほぼ一体をなしているのですが、今回はグランドンの頂上にエイド兼Stravaの給水ポイントがあるので、ここで一度打ち切りになります。

Col de la Croix de Ferは、フランス語で「鉄十字の峠」という意味。実際に鉄製の十字架がありますが、なんとも中二病っぽいネーミングですね。

公式webサイトより

ここから、コンスタントに7~8%の登りが続きます。しかも頂上付近では南からの熱風がヘッドウィンドとなって吹き付ける環境。

登りは約20キロも続くことから、ペースは抑え気味、心拍数170程度で淡々と登ります。

時刻は昼にさしかかり、気温は35度程度。暑さに不慣れなヨーロッパの人にはこたえるらしく、路肩で水をかぶって休む人多数。川に飛び込んでいる人もいました。

私はというと、この日は敢えてのロングスリーブジャージ。色々な人から「暑くないか、大丈夫か?」と聞かれますが、むしろこの方が都合がいいんだぜ?と熱弁。実際、日焼けもしませんし、水を被っていれば、保水力に優れる文、長い間体を冷却してくれます。

頂上が近づくにつれ、立木もなくなり、はげ山につづら折りというまさにアルプスならではの光景。

押し歩きの人も増えてきますが、ここはもうひとがんばり。キャンプの人の応援も励みになります。

私は11-27のスプロケットで挑んだのですが、この区間(と最後の登り)だけは、28があったらいいな・・・と心底思いました。

頂上!
グランドンの頂上のエイドは大混雑。人混みを縫ってバナナ、ナッツ、バーを手に入れ、消費した補給食のゴミを整理し、次のクロワ・ド・フェールへ向かいます。人が多すぎて、ちょっと時間を無駄にしてしまいました。

クロワ・ド・フェールまでの間は斜度もきつくなく、距離も短い。他のライダーも、最大の難所を突破したからか、心なしかほっとしているように見えます。

続きます。

2015/08/12

エタップ・デュ・ツール 2015 参加記 (3) 出走前、現地での準備

#aminocyclo: エタップ・デュ・ツール 2015 参加記 (1) 参加申し込みについて




#aminocyclo: エタップ・デュ・ツール 2015 参加記 (2) 現地に行くまでの準備について





前2回の続き。
今回は、出走までに行う現地での準備について。

自転車のメンテ/部品・補給食等について

現地自転車店での調達

今年に限って言えば、アルプ・デュエズやガリビエといったある種”聖地”の周辺であるため、観光客向けの自転車ショップが多数存在します。これらのショップを回れば、急を要する自転車のメンテ/部品等の調達には何の問題もありません。

補給食も同様で、スポーツショップで入手可能。食べ慣れないモノを食べるのはどうか、という考えもあろうかと思いますが・・・

滞在期間にもよりますが、荷物の重量が気になる方は、現地調達でも十分間に合うという心持ちでもよいと思います。

ちなみにやっぱりタイヤやチューブ等はミシュランがメイン。Pro4なら安定して手に入ると思います。

受付会場

他のイベント同様、受付は前日。

受付会場は自転車に関係するブランドが多数出展しており、ここでもウェア・補給食などは調達可能です。当然TDFグッズも多数販売しています。

オフィシャルWebより
Mavicのブースでは自転車のチェックもしてくれるとのこと。

赤ちゃん向け

前日受付

受付では、前回記事に書いたとおり、
  • 本人確認書類(パスポート)
  • Convocation
  • 健康診断書
を提出します。

ここで、
  • リュック
    Etape du tour 2015のロゴ入り
  • ゼッケン
    ジャージに付けます
  • 計測タグ兼ナンバープレート
    自転車の前面に見えるように装着します。
    空気抵抗?を考えて横にして付けている人もいましたが、この番号はどうも写真撮影の際の識別に用いられている模様。
    日本で一般的なフロントフォーク固定式と異なり、このナンバープレートの中に計測タグが内蔵されています。なるほど合理的と思いました。
  • 預け入れ荷物のためのタグ
    預け入れ荷物に付けるタグです。後述します。
  • スポンサー関係のカタログ、販促品、若干の補給食等
を受け取ります。

預け入れ荷物の準備

これらを受け取って宿に帰還した後、当日の準備を行います。
当日朝は、出走会場近くで上記の荷物タグを付けた鞄を預かってもらえます。これはゴール会場で受け渡しされます。

私は、出走まで服装のチョイスを迷っていたため、次のものを持参することにしました。

  • ジレット
  • レインジャケット
  • レッグカバー
  • シューズカバー
また、ゴール後に必要なものとして
  • リカバリードリンクの粉
  • 水ボトル
  • ビール(!)
  • モバイルバッテリー
    途中で携帯がLow Batteryになった場合の対策
を渡されたリュックに詰めておきました。
なお、ゴール会場付近で歩き回る人は、替えのシューズを用意するのもよいと思います。

当日の集合~出走まで

駐車場を探すのに時間がかかる - 余裕を持った出発を

当日の出走は、
#aminocyclo: エタップ・デュ・ツール 2015 参加記 (1) 参加申し込みについて




に記載した通り、ゼッケン番号の早い順からスタートとなります。
これに間に合うよう出発地に向かう必要があります。

自走なら問題はないと思いますが、問題は自動車。
駐車場は十分あるようですが、必ずしもすぐに入れるとは限りません。
我々も、空きの駐車場を探してさまようことに。
余裕をもった出発が必要です。

荷物を預ける

タグを付けた鞄を渡すだけです。
スタート会場近くには、荷物を預けるトラックが待機しています。前日受け取ったタグを鞄に付けて、渡すだけ。

このトラックの隣には、Mavicのサポートカーチームがいて、空気圧等の簡単なチェックをしてくれました。

軽食&トイレ


スタート地点近くでは軽食も振る舞われます。クロワッサン、バナナ、コーヒーなど。
補給食も貰えますので、不安がある方はすこし足してもよいと思います。

私だけかもしれませんが、この種のイベントでは、いつもより起床が早く、朝4時頃に朝食を食べても”お通じ”がうまくこないことが・・・

ここで追加の食事をすることで、朝食と相まって、ようやく腸が本調子になりました。
それを見越してか、この近くにはトイレも多数用意されています。

スタート時間に余裕がある方は、ここで少し時間をとって、トイレをきちんと済ませるのがよいと思います。

スタート待機列へ

トイレを済ませたら、後は待機列に並ぶのみ。私は最終グループからの出走ですが、仲間は第2グループだったので、かなり早めについてしまいました。

あとはスタートまでひたすら待つのみ。
私のスチールロードは多くの方の目を引いたらしく、これをネタにいろいろお話しができました。

続きます。


2015/08/11

飛行機輪行まとめ CO2インフレーターその他の持ち込み可能物品や、破損の場合の賠償について

検索でこのブログにたどり着かれる方は多くはないのですが、その少ない(=有り難い)中で、飛行機輪行に際してのCO2インフレーター(ボンベ)に関するルールを調べられる方が結構いらっしゃいます。

#aminocyclo: #ainocyclo 2013.12 訂正&補足「CO2インフレーターは飛行機に持ち込み可なのか?」→「可です」

この記事ですね。
#ainocycloって何でしょうね(^^ゞ

元々、2013年の冬コミで発表した輪行本に、CO2インフレーターを始めとする持ち込み不可の物品をリストアップしたところ、制度変更により持ち込みが可能になったというのがその内容でした。

COMIC ZIN 通信販売/商品詳細 #aminocyclo 2013.12




上記輪行本ですが、既に委託先の在庫も無く、また発行から2年が経過しようとしています。

そこで、情報のアップデートを兼ねて、現在のルールについて簡単にまとめてみようと思います。

基本的な考え方

ルールは航空会社の約款に書かれている

飛行機に限らず、鉄道・バス等の利用についてのルールは、会社が定めた約款(やっかん)に書かれています。

もっとも、この内容は無味乾燥で読みにくい場合が多いので、多くのメジャーな航空会社は分かりやすく書き下した説明文を用意してます。

ただし、会社によっては、必ずしも説明文が用意されていない場合もありますし、また、内容に不明な点が生じた場合には、説明文ではなくこの約款こそがルールの内容として参照されます。

そこで、場合によっては、これを読み込む必要が生じます。

安全性に関するルールは万国共通

輪行のルールには、大きく分けて、
  • 重量、サイズといった、経済性に関わる問題
  • 持ち込み可能物といった航空機の運航の安全に関わる問題
を規律するものがあります。

このうち、運航の安全に関するルールは、会社間でほぼ異ならないのが実態です。

というのも、民間航空機の安全性等に関するルールは、国際民間航空機関 - ICAO - という組織で国際的に協議して決定されており、日本国内でも、国土交通省がそれに則ったルール作りを各社に求めているからです。

国土交通省が開示している持ち込み制限物品リストについては末尾をご覧下さい。

国際組織ですので、海外の航空会社についても、基本的にこの点のルールは同じと考えてよいと思います。もっとも、申し訳ありませんが、全部調べた訳ではありませんので、各航空会社にご確認下さい。

以下では、断り無い限り、国内線を前提にご説明します。

具体例 - JAL (日本航空)を例に

それでは、具体的なルールを見ていくことにしましょう。
ここでは、JALを取り上げますが、上に述べた理由で、安全性に関するルールは少なくとも国内航空会社では同じと考えてよいと思います。

また、他の航空会社でも同様の解説ページがあると思いますので、そちらをご覧頂ければと思います。

JAL - 自転車は預けることができますか。




JALにはこのように詳細な説明が載っています。抑えるべきポイントは次の通り。

  • 50cm×60cm×120cmに収まるサイズ
  • ファーストクラス以外は、他の荷物と併せて20kg以内。ファーストクラスの場合45kmg以内。
    これを超える場合超過料金が必要。
  • 運送中の避けられない振動等によって生じた傷は責任を負わない。
    • 問い合わせたところ、手荷物の積み卸しの通常のオペレーションに伴う傷も同様と考えているという回答を2014年に得ています。
    • これに関連し、手荷物として預ける際に、免責のサインを求められます。
      上記2014年の回答によれば、この免責とは、自転車だからあらゆる損害を賠償しないという意味ではなく、上記の例のような運送中の避けられない事態に起因する損害は賠償しないという趣旨ということ。

易損品の免責同意(2013年)


Di2のバッテリは飛行機に積めないの巻 :: SUPER BLOG.JP
    • 実際に体験された方のブログ。推測ですが、この種の製品にはショート防止機構がついているのが一般。取り外しさえすれば、鞄に入れるだけで大丈夫なのではないかと思います。
    • CO2インフレーターは、1個あたりのCO2容量が28g以下のものに限り、4個まで持ち込み可。
    また、ここには記載されていませんが、自転車乗りが引っかかりやすい制限事項として、次のものが挙げられます。
    • チェーンオイル/パンク修理用のゴム糊
      • 揮発して引火する可能性があるということです。
      • 2014年時点、羽田空港ではこの点を個別に確認されました。サドルバッグやツールボトルに入れたまま、輪行袋の奥深くにしまい込んであると、これを確認するため一度開梱する必要が生じます。サドルバッグ、ツールボトルは事前に外しておきましょう。
      • その他の空港では個別に内容物まで確認された記憶がありません。

    預けた後に破損した場合

    賠償を受けられない場合

    JAL国内線 - お手荷物の不具合について(破損・紛失・忘れ物)




    上でも説明しましたが、運送中に通常生じる振動等による傷は賠償に応じて貰えません。

    ここでは、
    固有の欠陥、または性質から生じたものである場合
    という少し異なる言葉遣いになっていますが、要するに、通常の振動や持ち運びで傷が付いちゃうような性質を有するいわゆる「易損品」については、賠償しませんという趣旨ということです。

    賠償を受けられる場合

    では、このような原因ではなく、完全に航空会社側のミス - 例えば車で轢いてしまった - 等の場合はどうなるでしょうか。

    この場合は、賠償を受けられることになりますが、その金額には、何もしない限り15万円の上限が設定されています。いくら高額なフレームでも、15万円の賠償しか受けられません。

    破損が航空会社のミスによって生じたことの証明が必要

    飛行機輪行に限らない話ですが、損害賠償を求める場合には、その破損(損害)が航空会社のミスによって生じたことを利用者サイドが証明する必要があります。

    JALのホームページには、次の記載があります。
    お預けいただいたお手荷物に破損が生じた場合は、手荷物お引き取り後、直ちに到着地の空港係員にお知らせください。お手荷物の破損が、航空会社の管理下で生じたことを確認できない場合には、賠償の責に応じられませんので、ご了承ください。
    厳密には、約款のルールでは、直ちに知らせなければ賠償に応じないとまでは言っていない(後述)のですが、一度受け取ってしまうと、この証明は簡単ではない。任意に航空会社が応じなければ、裁判手続を通じて争う必要が出てきます。

    到着後に直ちに内容物をチェックし、問題があれば申告しましょう。

    従価料金の活用で損害賠償額の上限を外してもらえる

    賠償の上限15万円を回避するための制度として、「従価料金」という制度があります。これは、預けた荷物の価値を申告し、その価値に応じた追加料金を払うことで、損害賠償の上限額を引き上げるものです。

    例えば、ほぼ新品に近いロードバイクの価値を30万円と見積もってその金額の申告を行い、追加料金を支払ったところ、航空会社のミスによって完全に破損した場合は、損害賠償額はほぼ30万円に近いと見込まれます。

    何も申告していなければ15万円の賠償しか受けられませんが、この申告によって、30万円の賠償を受けることが可能になります。

    もっとも、これが中古であった場合には、ちょっと微妙です。というのも、全損とはいえ、30万円全てが損害といえなさそうだからです。

    同様に、たとえ高い金額を申告しても、その金額分だけ賠償してもらえるわけではありません。30万円のロードバイクが100万円になることはありません。当たり前ですね。

    ホームページでは次の通り説明されています。
    JAL国内線 - お預けの手荷物



    価額申告のないお手荷物および身の回り品についての賠償限度額は、お一人様15万円までです。 実際の価額が15万円を超える場合は、15万円を超える額につき1万円ごとに10円の従価料金をお支払いいただいた場合に限り、申告価額を賠償限度額といたします。 ただし、賠償金額は実際の価額を超えることはありません。なお本制度は会社有責時のみ適用されますので、保険制度と異なる点にご注意ください。

    追加料金の計算は、
    15万円を超える額につき1万円ごとに10円
    ということですので、例えば30万円であれば、15×10円の150円。

    この料金を申告したことにより、取扱いが丁寧になったという話も聞きますので、お守りとしては悪くないと思います。

    おまけ・根拠規定

    以上がルールの内容ですが、念のため、以下に根拠規定となる約款の内容を記載しておきます。


    JAL国内線 - 国内旅客運送約款





    第29条 手荷物の検査等
    1. 航空保安上(航空機の不法な奪取、管理又は破壊の行為の防止を含みます。)その他の事由により会社が必要と認めた場合は、本人又は第三者の立合いを求めて開披点検その他の方法により手荷物の検査をすることがあります。
    2. 航空機の不法な奪取、管理又は破壊の行為の防止のため会社が必要と認めた場合は、旅客の着衣又は着具の上からの接触又は金属探知機器等の使用により、旅客が装着する物品の検査をすることがあります。
    3. 会社は、旅客が前第1項の検査に応じない場合には、当該手荷物の搭載を拒絶することがあります。
    4. 会社は、旅客が前第2項の検査に応じない場合には、当該旅客の搭乗を拒絶することがあります。
    45 会社は、前第1項又は第2項の検査の結果として第33条に定める手荷物の禁止制限品目に該当するものが発見された場合には、これらの物の持込み若しくは搭載を拒絶し、又は必要な処分をすることがあります。
    この規定により、例えばサドルバッグ等の検査に応じない場合には、搭載拒否、搭乗拒否があり得ます。
    第33条 手荷物の禁止制限品目
    1. 次に掲げるものは手荷物として認めません。ただし、会社が承諾した場合は、この限りではありません。
    (1) 航空機、人員又は搭載物に危険又は迷惑を及ぼすおそれのあるもの
    (2) 銃砲刀剣類等及び爆発物その他の発火又は引火しやすいもの
    (3) 腐蝕性薬品及び適当な容器に入れてない液体
    (4) 動物
    (5) 遺体
    (6) 法令又は官公署の要求により航空機への搭載又は移動を禁止されたもの
    (7) 容積、重量又は個数について会社が別に定める限度を超えるもの
    (8) 荷造又は包装が不完全なもの
    (9) 変質、消耗又は破損しやすいもの
    (10) その他会社が手荷物として運送に不適当と判断するもの
    2. 次に掲げるものは、持込手荷物として認めません。
    (1) 刃物類
    (2) 銃砲刀剣類等類似品及び爆発物類似品(ピストル型ライター、手榴弾型ライター等)
    (3) その他会社が凶器となり得ると判断するもの(バット、ゴルフクラブ、アイススケート靴等)
    具体的内容については、ICAOで話し合われて決められています。国内の規制も同様となっています。
    第35条 無料手荷物許容量
    1. 受託手荷物は、身体障がい旅客が自身で使用する車椅子を除いて、20キログラムまで無料とします。ただし、ファーストクラスの旅客については、45キログラムまで無料といたします。持込手荷物については10キログラムを限度とし、無料とします。
    2. 座席を使用しない幼児については、前項に規定する無料手荷物許容量の適用はありません。
    第36条 受託手荷物
    受託手荷物は、旅客1人につき100キログラムまでとします。また、会社が別に定めるものを除き、1個あたりの重量は32キログラムまでとし、容積は、1個につき50cm×60cm×120cm以内のものに限ります。これらの制限を超える場合は、手荷物としてお預かりできません。

    第39条 超過手荷物料金
    第35条に規定された無料受託手荷物許容量を超過した受託手荷物に対しては、超過手荷物料金を申し受け、超過手荷物切符を発行します。
    超過手荷物料金については、会社が別に定めるところによります。 
    手荷物のサイズおよび超過手荷物料金に関するルールです。
    超過手荷物料金を払っても100kgを超える荷物は預けられません。 
    第41条 従価料金
    手荷物及び旅客が装着する物品の価額の合計が15万円を超える場合には、旅客はその価額を申告することができます。この場合には、会社は、従価料金として、申告価額の15万円を超える部分について1万円毎に10円を申し受けます。
    従価料金の規定です。
    第43条 会社の責任
    2. 会社は、受託手荷物その他の会社が保管を受託した旅客の物の破壊、滅失、紛失又は毀損の場合に発生する損害については、その損害の原因となった事故又は事件が、その手荷物又は物が会社の管理下にあった期間に生じたものであるときは、賠償の責に任じます。
    3. 会社は、本条第1項及び第2項の損害について、会社及びその使用人(本章において使用人とは、被用者、代理人、請負人等の履行補助者をいいます。)がその損害を防止するため必要な措置をとったこと又はその措置をとることができなかったことを証明したときは、賠償の責に任じません。
    4. 会社は、持込手荷物その他の旅客が携行し又は装着する物の破壊、滅失、紛失又は毀損の場合に発生する損害については、会社又はその使用人に過失があったことを証明された場合にのみ、賠償の責に任じます。
    5. 会社は、法令及び官公署の要求、航空保安上の要求(航空機の不法な奪取、管理又は破壊の行為の防止を含みます。)、悪天候、不可抗力、争議行為、騒擾、動乱、戦争、その他の会社のいずれかに生じたやむを得ぬ事由により、予告なく、航空機の運航時刻の変更、欠航、休航、運航の中止、発着地の変更、緊急着陸、旅客の搭乗制限、手荷物の全部又は一部の取卸しその他の必要な措置をとることがありますが、当該措置をとったことにより生じた損害については、本条第1項、第2項、第3項及び第4項により会社が責任を負う場合を除き、会社は、これを賠償する責に任じません。
    第44条 手荷物固有の欠陥等による免責
    会社は、受託手荷物その他の会社が保管を受託した旅客の物の破壊、滅失、紛失又は毀損の場合に発生する損害が、その手荷物又は物の固有の欠陥、品質又は瑕疵の原因のみから生じたものであるときは、賠償の責に任じません。 
    損害賠償の原則的な要件と、易損品免責に関する規定です。
    第47条 会社の責任限度額
    1. 手荷物運送における会社の責任は、旅客1名につき総額金150,000円の額を限度とします。ただし、旅客が運送の開始前に当該手荷物につきそれ以上の価額を申告し、且つ、第41条の規定に従って従価料金を支払った場合は、当該申告価額を会社の責任限度としますが、この場合においても、会社の責任は、当該手荷物の実際の価額を超えることはありません。
    2. 前項にいう「手荷物」とは、受託手荷物その他の会社が保管を受託した旅客の物及び持込手荷物その他の旅客が携行し又は装着する物のすべてを含みます。
    15万円の責任限度額に関する規定です。
    第48条 手荷物に係る賠償請求期間
    1. 旅客が異議を述べないで受託手荷物その他の会社が保管を受託した旅客の物を受け取ったときは、その手荷物又は物は、良好な状態で引き渡されたものと推定します。
    2. 受託手荷物その他の会社が保管を受託した旅客の物の損害に関する通知は、受け取った手荷物又は物については、その受取りの日から7日以内に、引渡しがない場合は、受け取る筈であった日から21日以内に、それぞれ文書によりしなければなりません。
    3. 本条第2項に定める期間内に通知をしなかったときは、会社は、賠償の責に任じません。
    損害賠償を請求する際に、受け取りから7日以内に通知をしなければ賠償に応じないという内容です。直ちに申告する必要まではありませんが、異議を述べなければ、良好な状態で引き渡されたと推定されてしまいます。もっとも、航空会社のミスで破損が生じたという立証自体は常に必要です。

    航空:機内持込・お預け手荷物における危険物について - 国土交通省



    ICAOが定めた内容に準拠した国土交通省の持ち込み制限物品リスト。各航空会社もこれに従っています。