2015/06/20

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スポーツ用自転車の取扱いに注意-構造と使用方法をよく理解しましょう-(国民生活センター)

本件については様々なメディアで取り上げられていますが、要するに、スポーツ用自転車については通常の自転車以上にきちんとした整備点検をしなければ、重大な事故に繋がる不具合が放置されることになるので気をつけてねという内容。
記載されている一般論自体は、何ら不当な内容ではなく、実際に日々スポーツ自転車を利用している身からしても、首肯できる内容のように思えます。

報告書本文には、次のような記載も見られます。

前ホーク及びハンドルの構造に関するもの
【事例 1】 息子が自転車で走行中、突然、前ホークが外れ、前車輪が脱落。息子は両膝などに大けが をした。販売店は責任を認めず不満。 (2010 年 5 月受付、被害者:神奈川県、10 歳代、男性)
【事例 2】 高額なスポーツタイプの自転車のハンドルの締め付けが緩かったため、購入して 2 日目に 息子が左手首を骨折した。補償して欲しい。 (2013 年 5 月受付、被害者:神奈川県、10 歳代、男性)
【事例 3】 競技用自転車で山道を走行中に、自転車のカーボン製の前ホークが突如、両サイド折れて しまい、大けがをした。(2014 年 12 月受付、被害者:佐賀県、20 歳代、男性)

事例2についてはよく分かる話。販売店がここをいい加減にしていたのであれば大変問題であるように思えます。

また、事例1に関しては、引き続く箇所において、アヘッドステム及びインテグラルヘッドセットの装着が不備である場合に、ヘッドセットのベアリングのがたつきがフォークの破損を生じさせる現象が実験により再現されており、大変参考になります。時々ハンドルの高さを変えることがありますが、そこでの締め付けが不備の場合にこのような問題が生じうるということ。怖いですね。

もっとも、事例3についてはよく分かりません。2014年でも未だこのような自体が生じるのでしょうか。報告書本文でもこれについての検証等はされていません。事例1、2と異なって消費者側が点検で対応することはなかなか困難であるように思われるので、さらなる情報提供が欲しいところです。

個人的に気になっているのは、やはり販売店側の対応です。以前、ある販売店で、そこそこ体重のありそうなお客さんがカーボンのサドルレールを破損したといって自転車を持ち込まれたのを目にしました。以前Know Your Customerという記事にも記載しましたが、販売店側としては、お客さんの特性を理解し、その体格/整備知識にあった商品を販売し、知識が不足しているのであれば適切にそれを補うことが契約責任の一環として求められるように思われます。

この報告書は、一見お客さん向けのように思われますが、実際には販売店・メーカーに警鐘を鳴らしていると読むほうがしっくりくるように思えたのでした。


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