2015/04/09

東京23区区内シェアサイクル-都の主導による相互運用の確立は可能か

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前回のエントリのフォローアップです。

シェアサイクルの相互利用へ 東京都と千代田など4区が基本協定を締結(http://cyclist.sanspo.com/)  
以前より気になっていたシェアサイクルの相互運用ですが、東京都と千代田区その他Docomoのシステムを利用している区の間で動き出す体勢になっているようです。
【舛添知事定例会見録】2014/10/25(sankei.com)
今日これらの記事に出会い、最初は、とはいってもどこまでできるものか、と悲観的な見方であったのですが、次の詳細な記事をよんで、見方がすこし変わりました。
千代田区に見るシェアサイクルの現在 公共交通としての普及・定着を探る
基本的な問題意識は都と(上記記事によれば少なくとも)千代田区ではほぼ共有されているようで、となると、やはり問題となるのは他の区なのでしょう。既に多額の設備投資を独自に行っている区が、どこまでコミットできるのか。仮に出来ないとなった場合に、例えば他の事業主体が展開することは可能なのか。

典型的なモデルケースであるロンドンは、TfL(Transport for London)という、Mayor of Londonの下、Greater London全域の交通政策を一挙に担う公共団体がBicycle Hireを運営しています。
2月に、スポンサーがBarclaysからSantanderに変わりました。
ご存じ、地下鉄と同様のロゴが使用されています。
ロンドンと言えば赤いバス、電話ボックス、ガードマン等が有名ですね。
ただし、この赤はちょっと色合いが異なります。Santanderのコーポレートカラーなのでしょう。

まだまだ青い方が大多数です。


適切な運営主体を考える上では、やはりコストに関する検討が不可欠。
TfLからは、これに関して次の資料が公開されています。
Barclays Cycle Hire Frequently requested statistics(PDF)
利用件数を見ると

  • 冬に会員利用が大きく落ち込む一方で一時利用はそこまでの減少はない
  • 会員利用は、Waterloo起点の利用が上位 - Waterlooはロンドンで利用者が最も多い駅。イメージとしては新宿・・・でしょうか?郊外から来た人が中心街に向かう利用パターンが見て取れます。
  • 一時利用はHyde Park近辺。Palaceもありますし、当然の結果でしょうか。
最後のページに収入と費用の記載があります。
2013/2014にまたがる年度(TfLは3月決算のようです)の結果は下表の通り。
(Transport for London, "Barclays Cycle Hire Frequently requested statistics" (2014) <http://www.tfl.gov.uk/cdn/static/cms/documents/bch-transparency-end-september-2014.pdf> accessed 9 April 2015

年間GBP10mの赤字ですね。GBP1=JPY180として、年間18億円。

対して東京都交通局の予算規模はというと、
東京都 交通局 3 予算
都営地下鉄の収入が1600億円、その他のバス・都電・ゆりかもめ等の収入が500億円程度ということです。

年間18億円。皆さんはどう考えられますか?

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