2014/02/03

荒川下流河川敷利用ルールの改正について

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11月には施行と当初言われていた新しい荒川下流河川敷利用ルール

その後、長い間動きがなかったので、さすがに原案は流れたのかな、と思っていましたが、違いました。数ヶ月の沈黙の末、ほぼ原案通りの内容で施行されることが発表されました。

「荒川下流河川敷利用ルール」の改正について 【重要情報】

自転車的に関係があるのは、やはり「マナー」の項目における


  • ①自転車は徐行し、歩行者を優先しましょう。
という内容。

この点の論評としては、

自転車の走行速度は明記せず 「新・荒川下流河川敷利用ルール」がサイクリストに求めていること (cyclist.sanspo.com)

「新・荒川河川敷利用ルール」が発表されました。 (グッド・チャリズム宣言)

などが見られます。

いずれも、「マナー」であることを積極的に捉えるアプローチ。必ずしもルールで縛るわけではない、という点を重視しているようです。

他方、私にとっては、率直に言って、考えていたより遙かに厳しい内容でした。

このルールを策定したのは「荒川下流河川敷利用ルール検討部会」。これは、東区、江戸川区、葛飾区、墨田区、台東区、荒川区、足立区、北区、板橋区、練馬区、川口市、戸田市、河川財団及び荒川下流河川事務所により構成されている団体です。

検討部会は、ルールと共に、ルール案に対する意見募集の結果を掲載しています。
ここに、次のような記載があります(河川はMuga)。

  • Q 「徐行」は極めて具体性に欠ける速度。人によっても認識が違うし、自転車側、歩行者側で比べても違う。具体的な走行速度を記載すべきである。
    • A 具体的な走行速度を設けないのは、河川敷道路は、人と自転車が混在する点で、道路交通法上の歩道に類似しているため、道路交通法の表記と同じ「徐行」としました。
  • Q 現行ルールの20km/h以下という記述は、目安ながら速度(数値)が明確にされ、速度制限の役割を果たしていると考えられる。
    • A 徐行は、警察庁の国会答弁では、歩道を走る自転車の速度としては、時速4,5キロメートルとされていますので、現行ルールの時速20kmより遅く、これまで以上の抑止効果が期待できます。
  • Q 歩行者やグラウンド利用者のマナーが悪い。例えば、横一列の歩行、急な飛び出し、後ろ向き歩行など。歩行者側のマナーについても明示すべきである。
    • A 街中の歩道においても、歩行者が利用するにあたっては歩き方等に決まりを設けていないように、河川敷道路にも決まりは設けません。
  • Q 道路状況に応じた「徐行」が必要。全区間に徐行を求めるのではなく、歩行者がいる場合や野球場のホームベース裏に面した部分、横断歩道など、特に人の往来が多い場所に限定すべき。 自転車に対して、もう少しメリハリのある注意喚起をした方が意識を徹底できると思う。
    • A 同一目的、構造で整備した河川敷道路は一連区間として捉え、歩行者の多少にかかわらず全区間を徐行としたものです。
ここから読み取れるのは、荒川下流河川敷は歩道であるというかなり堅めの意識。
特に4つ目は強烈ですね。「時と場合に応じて配慮し合おう」という考えを明確に否定しています。

現在、町中の道路において、歩道は歩行者、自転車は車道通行、という考えがようやく普及しつつあります。歩道でスポーツ走行をしてはならないのは当然。そうすると、上記回答は、荒川下流河川敷は、そもそもスポーツ走行はしてはならない場所であるという宣言に読めてしまうのです。

※ちなみに、私が仮に自転車事故の被害者であれば、このマナーを援用して、少なくとも民事上の請求においては、歩道上の事故と同様であることを主張します。

私は、旧ルールが20キロの目安を定めていたことから、少なくともこの道路は、歩道とは異なり、必ずしも全ての場面で徐行が要求される場所ではないだろうと思っていました。さすがに、その限りでの共通認識はあると思っていました。

だから、「全部徐行はマナーとしてもあまりに広範すぎる」「適切な場所を区切って、走行ルールを明確にルールとして定めるべき」という意見を提出した次第。

しかし、この前提自体が違っていたようでした。。。
自転車走行と歩行者の調整ルール?そもそも歩道は歩行者のためのもの。そんなものは定める必要はない、ということのようです。

これにて一応は落着でしょう。いろいろ遅きに失した、後味の悪さが残る結果となってしまいました。

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