2014/02/20

H26の東京都予算案 自転車関係


平成26年度(2014年度)東京都予算案の概要


自転車総合対策 14億円(14億円)
 交通渋滞の緩和や環境負荷の軽減などにも有効な自転車利用が拡大する中、安全で快適な自転車の利用環境を整備するため、自転車走行空間や標示・標識の設置等を進めるなど、自転車に係る総合的な対策を行います。
  • 自転車走行空間の整備
  • 快適な自転車走行空間の確保に向けた調査検討 新規
  • 自転車ナビマークの整備
  • 自転車交通安全教育用リーフレットの作成 新規
  • 自転車シェアリングの普及促進 新規
など

2日前の18日のニュースではありますが、東京都が平成26年の予算案の概要を発表。
自転車総合対策として14億円を投じ、上記対策を行うとのこと。

このうち自転車走行空間の整備は、既に計画済みのものです。
完成済みの浅草通り等を見れば分かるとおり、縁石で自転車道を作るタイプのもの。それなりにお金がかかります。

新規事業として、快適な自転車走行空間の確保に向けた調査検討も挙げられています。

同じページの「予算のポイント」という資料では、この2つで11億円を使うという記載もあります。

取り急ぎメモとして。

2014/02/18

自転車リア用監視カメラ

自転車用ビデオカメラのFly6は、録画されていることをドライバーに知らせて安全運転を促すhttp://jp.techcrunch.com/2014/02/18/20140217fly6/

ロシアへ彗星が落ちた際に多数の動画が撮影されたのは、ロシアの運転が非常に荒く、証拠保全のために皆が車に監視カメラを積んでいたから、ということ。

自転車の場合、追突や巻き込みといった事案が多いと考えられます。
後ろ向きに監視カメラを付けるというのはよい着眼点と思います。

本論とはそれますが、冒頭の
ロンドンの救急病院関係者には、サイクリストは「臓器提供者」である、というブラックジョークがある。重量貨物トラックと狂暴な4輪通勤者たちによる試練の中を走り抜くことは冗談では済まされない。英国の首都等では、すでに多くの都市サイクリストたちがヘルメットカメラを装着して、通勤中遭遇する危険ドライバーたちの映像を記録している ― YouTubeでちょっと”cycle helmet camera“を検索しただけで34万6000件がヒットする。
という記載。

ロンドンの例を理念型として、車道走行を推進する運動があります。しかし、隣の花は赤い。当のロンドン人も、必ずしも手放しでいいとは思っていないようですね。

London cycle deaths: Chris Boardman wants HGV banhttp://www.bbc.co.uk/news/uk-england-london-24999302
重量トラックとの事故が結構問題になっているようです。

私自身は、原則車道通行とし、車道上のレーンを整備することには意義があると思っています。
しかし、ロンドンの例を手放しで賞賛するのでは十分ではない。現地の状況も踏まえ、もう一ひねり、皆で知恵を出し合う必要がありそうです。

自転車"道交法"BOOK

自転車“道交法
疋田 智 小林 成基
エイ出版社 (2014-02-12)
売り上げランキング: 1,651

NPO法人自転車活用推進研究会の著名なお二人による自転車の走り方に関するガイドブック。

内容面としては、実は前著である「自転車はここを走る!」とほとんど変わりません。状況の変化に合わせて改訂、タイトルも一般向けにインパクトがあるよう変更したというところでしょうか。

この本の特徴は、自転車の走り方を

  1. 法律(道交法)で定められた走り方
  2. 現実的に見える走り方
  3. 安全を担保した妥協案としての走り方(文言上はグレー又はブラックの可能性もある)
  4. ルールと道路整備を行った上での理想
に分けて、ケース毎に、走り方についての意見を述べているところ。

この区分からは、"道交法"BOOKというタイトルは、1のカテゴリに主に当てはまる話。
そこから若干逸脱するがより妥当と(筆者が)考えているな走り方や、政策論などが述べられているという意味で、「"道交法"BOOK」というタイトルより、従前通り「自転車はここを走る」の方が、キャラクターを適切に示していると思います。

内容面については大いに頷くところあり。(多重)左折レーンのデッドロック等、典型的な問題ケースが分かりやすく書かれており(当サークルの本より 笑)、是非お勧めしたいと考えています。買って損無し!


ただ、私自身は、道交法の規定を超えた、グレー又はブラックの可能性もある「妥協案としての走り方」については、若干の疑問があります。

例えば56ページに記載された、多重に左折レーンがあるY字路の走り方。右折するために、2レーンをまたいで右側に出る走り方が紹介されています。しかし、これは筆者も「グレー又はブラック」と認めるところ。おそらくブラックなんじゃないかと私は思っています。
このような場合、「あきらめる」というのがほとんどの人にとって正しいと考えています。

#全体的にみて、小林さんは保守的。疋田さんは結構チャレンジングな考え方を開陳されています。笑 「刑法上の緊急避難だ!」等はちょっと言い過ぎかと・・・

もう1つ指摘できるとすれば、この本は、刑事法又は行政法に対する対応という発想はあるものの、自らの行動が民事法上どう評価されるか、という点についての思考はあまり記載されていない気がします。
道交法上OKであり、行政上、刑事上はおとがめ無しでも、具体的な状況に照らせば、民事上の評価(例えば過失)は最悪、ということはありうるわけです。

上記56ページの例などで、この書き方に従って車に轢かれてしまった。このとき、当時の状況(例えばすごい混んでいた等)に照らすと、自らの行動はあまりに軽率だったとして、過失相殺(民法722条2項)により、得られる損害賠償額が大きく減額される可能性もある。

実際に走る際には、このように、刑事法又は行政法上「許されている」という発想だけでなく、民事法上「無茶をしていない」という評価を受けるかどうかは、極めて重要です。



ただ確実に同意できるのは、現行の道交法+道路整備のコンビが、自転車については破綻しているという点、それを前提にすると、上記4分類は、思考整理として非常に役立つと思います。

2014/02/14

How To Protect Your Bike - Simple Ways To Keep Your Bike Safe When You S...





・鍵を掛ける

・見えるところに自転車を置く 可能なら注文中も

・前後のクイックを外しておく

・チェーンをフロントから落としておく

・フロントをアウターに、リアをローに入れておいたあと、ディレイラーはトップにしておく(ここで爆笑)

・ヘルメットで車体をくくって置く



嫌がらせのカタログですね。笑いました。

舛添新都知事の就任会見と自転車政策

舛添知事 就任会見詳報 東京http://sankei.jp.msn.com/region/news/140212/tky14021222550001-n1.htm

「歩道、自転車道、自動車道の3車線併設」 舛添新都知事が就任会見で方針示すhttp://cyclist.sanspo.com/119964

産経新聞の記事からの引用です。
「自転車の活用も非常に遅れている。欧州のように歩道と自転車専用道、自動車専用道の3種類が併設して動くようにしたい。」
以前、各候補に「車道上の自転車レーン」の設置を公約化するよう働きかけるキャンペーンを行った、新都知事と作ろう、TOKYO自転車シティ(https://www.cycle-tokyo.com/)を紹介しました。
この発言、このキャンペーンに対する応答であると思われます。

キャンペーンのHPによると、舛添新知事は、選挙前に、「公約はしないが趣旨に賛同し、当選したら実現に向けて努力する」と回答したということ。

一般の報道レベルで、自転車政策へのコミットメントが表明される。私の知る限り、これは画期的な事ではないかと思います。
キャンペーンと新知事に敬意を表すると共に、今後の政策展開に期待します。

ただ、いつものことですが、総論賛成であっても、各論においては、皆の知恵を絞らなければなりません。

注目したいのは、舛添新知事のいう「歩道、自転車専用道、自動車専用道」の意味。
これが、現行制度における何を想定しているのか、記事からは明確ではありません。

ちなみに、上記キャンペーンは、ロンドンの例をモデルとした「車道上の自転車レーン」の設置を提言しています。
道路交通法の「自転車道」には欠陥が多い。ペイントによる車道上の自転車レーンとしてほしい。そういう含意が読み取れます(賛同者の構成からも)。

おさらいとして、道路交通法でいう「自転車道」とは・・・
道路交通法2条 3号の3
自転車道 自転車の通行の用に供するため縁石線又はさくその他これに類する工作物によつて区画された車道の部分をいう。
このように、物理的な工作物で区画される必要があります。
都心では、錦糸町付近に設置されていますが、狭い上に対面通行スタイル。
車道を比較的高速で通行するスポーツバイクにとっては、やや窮屈で危険とも言える構成となっています。

他方で、ペイントによる自転車レーンは、
道路交通法2条 7号
車両通行帯 車両が道路の定められた部分を通行すべきことが道路標示により示されている場合における当該道路標示により示されている道路の部分をいう。
(正確さを欠いていたので追記)このように道路標示(標識等)があれば道路交通法上の車両通行帯になりますが、そうでない場合は事実上の表示に過ぎません。

東京都は、すでに平成24年に「東京都自転車走行空間整備推進計画」を策定しています。この中の36ページでは、まずは幅が確保できれば自転車道へ、というフローが示されています。

上記キャンペーンは、このフローが本当に望ましいのか、という問いを投げかけたものと理解しています。はたして舛添知事はどこまで考えているのか?注目しています。

2014/02/11

Know Your Customer/自転車業界にある妙な「過信」

http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1391947229/
内容の真偽は分かりません。いつまで残っているかも分かりませんが、

内部告発ってどうやってするの?
1 :代行:2014/02/09(日) 21:00:29.26 ID:E3T91nX/0
もう会社辞めるからいいかなっておもってる。
質問にも答えるよ
代行
ID:Uf3vMu+Q0 
自転車を企画、輸入販売している業者の中の人の話ということですが。
56 : 忍法帖【Lv=3,xxxP】(1+0:8) :2014/02/09(日) 23:21:08.25 ID:Uf3vMu+Q0
それと、自転車故障についてなんだけど
うちの会社は「多少いじれる人が買う」って言うのを何故か皆信じてて
サポート課はあるけど、具体的なサポートは一切しない。
サイトのQ&Aを見て自分で治してくださいって遠まわしに言えってOJTの時言われたわ
だから壊れやすいくせに直さない。
デザインに拘ってるから安全確認もしない。
なのに普通の自転車の何倍も値段は高い。デザイン料だね 
ここには、私が常日頃から感じている違和感が見事に現れています。どうも、この業界、お客さんを妙に過信する傾向があるのではないでしょうか。

  • スポーツ車を買うお客さんだから、メンテナンスの方法は分かっているはずだ
  • 軽量(カーボン)パーツを買うお客さんだから、耐久性の限界は分かっているはずだ
→だから、事故が起こっても、販売店・メーカーは、しらないよ。

気持ちは分からないではないですが・・・それって根拠ない思い込みなんじゃないかなあと思うわけです。

スレ主の弁によれば、この業者はネットを中心に販売しているということ。ということは、そもそもお客さんがどんな人物か知りようがない。なのに、「多少弄れる人が買う」ということを信じているようです。なんというか・・・無謀ですね。

普通に乗っていても数年で壊れて命に関わる怪我をしかねないモノを売る、あるいは、メンテを定期的にしなければ壊れてしまうものを売る。

そうである以上、最低限、お客が相応の知見をもった人かどうか、売る前に審査しなければならない。そして、そのような壊れやすい商品の性質についても、売る前に説明しなければならない。

それを履行していないのに、なぜ上記のような妙な過信を抱けるのか。不思議でなりません。

これは別に私個人の単独意見というわけではありません。
現に金融商品取引の世界では、「適合性原則」や「説明義務」と呼ばれ、リスクがある金融商品を売る際に顧客審査を怠った業者や、商品のリスクをきちんと説明しなかった業者に賠償が命じられています。

そして、これらのルールは、別に金融商品取引の世界の特殊なルールというわけではありません。例えば説明義務については、現在、政府において、民法の一般ルールとして明文化することが検討されています。

重要なのは know your customer・・・お客さんがどういう人物かを知ること。ごく一部の人にしか使えないようなものなら、お客を審査した上で、十分説明して売る。そうではなく誰にでも売るのなら、普通に使っていれば壊れないようなモノを売る。

それができない会社に、命に関わる商品を扱う資格はないと思います。

2014/02/08

強い自転車選手はより魅力的に見える?

Faster cyclists are more attractive, study says


イギリスのBBCの記事です。
チューリッヒ大学に所属する研究者の研究(論文)。
これまで、身体能力と魅力の相関関係は予測されながら、実際の調査はほとんど無かった。
そこで、世界で最も過酷なエンデュランススポーツであるTDF(2012)の選手の写真を見せて、誰が魅力的かを男女あわせて800名程度(国籍、年齢等バラバラ)に回答してもらうと、順位と魅力に相関関係があったという話のようです。

おもしろいですね。

(論文の要約より)
Females often prefer to mate with high quality males, and one aspect of quality is physical performance. Although a preference for physically fitter males is therefore predicted, the relationship between attractiveness and performance has rarely been quantified. Here, I test for such a relationship in humans and ask whether variation in (endurance) performance is associated with variation in facial attractiveness within elite professional cyclists that finished the 2012 Tour de France. I show that riders that performed better were more attractive, and that this preference was strongest in women not using a hormonal contraceptive. Thereby, I show that, within this preselected but relatively homogeneous sample of the male population, facial attractiveness signals endurance performance. Provided that there is a relationship between performance-mediated attractiveness and reproductive success, this suggests that human endurance capacity has been subject to sexual selection in our evolutionary past.
ちなみに、避妊薬を飲んでいる女性と分けて測定したようですが、服用中の場合、相関関係が鈍ったそうです。

 最後のオチ
「SkyのWigginsやCavendishはどうだったんだい?」
「彼らは写真でサングラスをかけていたから調査から除外したよ」

※追記
http://rsbl.royalsocietypublishing.org/content/suppl/2014/02/03/rsbl.2013.0966.DC1/rsbl20130966supp1.pdf
この補足説明によれば、サンプルの標準化のため、ヒゲがある、サングラスを額に掛けている、帽子を被っている、正面から映っていない、ライティングが他と異なる等の特殊な要素を持っている人は除外したそうです。
使用した写真は、TDF2012のオフィシャル選手紹介写真ということですが、確かにSKY軍団はみんなサングラスを額に載せていますね。残念!

2014/02/03

荒川下流河川敷利用ルールの改正について

11月には施行と当初言われていた新しい荒川下流河川敷利用ルール

その後、長い間動きがなかったので、さすがに原案は流れたのかな、と思っていましたが、違いました。数ヶ月の沈黙の末、ほぼ原案通りの内容で施行されることが発表されました。

「荒川下流河川敷利用ルール」の改正について 【重要情報】

自転車的に関係があるのは、やはり「マナー」の項目における


  • ①自転車は徐行し、歩行者を優先しましょう。
という内容。

この点の論評としては、

自転車の走行速度は明記せず 「新・荒川下流河川敷利用ルール」がサイクリストに求めていること (cyclist.sanspo.com)

「新・荒川河川敷利用ルール」が発表されました。 (グッド・チャリズム宣言)

などが見られます。

いずれも、「マナー」であることを積極的に捉えるアプローチ。必ずしもルールで縛るわけではない、という点を重視しているようです。

他方、私にとっては、率直に言って、考えていたより遙かに厳しい内容でした。

このルールを策定したのは「荒川下流河川敷利用ルール検討部会」。これは、東区、江戸川区、葛飾区、墨田区、台東区、荒川区、足立区、北区、板橋区、練馬区、川口市、戸田市、河川財団及び荒川下流河川事務所により構成されている団体です。

検討部会は、ルールと共に、ルール案に対する意見募集の結果を掲載しています。
ここに、次のような記載があります(河川はMuga)。

  • Q 「徐行」は極めて具体性に欠ける速度。人によっても認識が違うし、自転車側、歩行者側で比べても違う。具体的な走行速度を記載すべきである。
    • A 具体的な走行速度を設けないのは、河川敷道路は、人と自転車が混在する点で、道路交通法上の歩道に類似しているため、道路交通法の表記と同じ「徐行」としました。
  • Q 現行ルールの20km/h以下という記述は、目安ながら速度(数値)が明確にされ、速度制限の役割を果たしていると考えられる。
    • A 徐行は、警察庁の国会答弁では、歩道を走る自転車の速度としては、時速4,5キロメートルとされていますので、現行ルールの時速20kmより遅く、これまで以上の抑止効果が期待できます。
  • Q 歩行者やグラウンド利用者のマナーが悪い。例えば、横一列の歩行、急な飛び出し、後ろ向き歩行など。歩行者側のマナーについても明示すべきである。
    • A 街中の歩道においても、歩行者が利用するにあたっては歩き方等に決まりを設けていないように、河川敷道路にも決まりは設けません。
  • Q 道路状況に応じた「徐行」が必要。全区間に徐行を求めるのではなく、歩行者がいる場合や野球場のホームベース裏に面した部分、横断歩道など、特に人の往来が多い場所に限定すべき。 自転車に対して、もう少しメリハリのある注意喚起をした方が意識を徹底できると思う。
    • A 同一目的、構造で整備した河川敷道路は一連区間として捉え、歩行者の多少にかかわらず全区間を徐行としたものです。
ここから読み取れるのは、荒川下流河川敷は歩道であるというかなり堅めの意識。
特に4つ目は強烈ですね。「時と場合に応じて配慮し合おう」という考えを明確に否定しています。

現在、町中の道路において、歩道は歩行者、自転車は車道通行、という考えがようやく普及しつつあります。歩道でスポーツ走行をしてはならないのは当然。そうすると、上記回答は、荒川下流河川敷は、そもそもスポーツ走行はしてはならない場所であるという宣言に読めてしまうのです。

※ちなみに、私が仮に自転車事故の被害者であれば、このマナーを援用して、少なくとも民事上の請求においては、歩道上の事故と同様であることを主張します。

私は、旧ルールが20キロの目安を定めていたことから、少なくともこの道路は、歩道とは異なり、必ずしも全ての場面で徐行が要求される場所ではないだろうと思っていました。さすがに、その限りでの共通認識はあると思っていました。

だから、「全部徐行はマナーとしてもあまりに広範すぎる」「適切な場所を区切って、走行ルールを明確にルールとして定めるべき」という意見を提出した次第。

しかし、この前提自体が違っていたようでした。。。
自転車走行と歩行者の調整ルール?そもそも歩道は歩行者のためのもの。そんなものは定める必要はない、ということのようです。

これにて一応は落着でしょう。いろいろ遅きに失した、後味の悪さが残る結果となってしまいました。